事前講座『アーサー・ミラーと2020年日本~庭の外を見るためのレッスン~』
「2020年日本で上演する意義を、新翻訳に挑んだ水谷八也氏と2月7日初日に向け稽古を重ねている演出家桐山知也氏に語って頂きます。」
ということで、行って来ました!(隼太くんなど出演者さんたちもチラホラ来ていました😊)
おもしろかったです〜。まず聞き手が大堀久美子さんと聞いて、わーいとなった私🙌
翻訳の水谷先生がタイトルを『彼らもまた、わが息子』というセリフの一説に変えた理由から始まり、アーサー・ミラーの人となりや、ミラー作品が戦後75年の日本で頻繁に上演される意味がある舞台だということなどたっぷり。
メモをとったので明日内容少し追記します。まとめ下手なので少しだけね。
追記1
〜庭の外を見るためのレッスン〜
このサブタイトルをつけたのは水谷先生。All My Sons=怒り。「庭の外を見ていない=選挙の投票率の低さ」「庭の外を見る=世界を見る」
All My Sons「みんな我が子」が有名なタイトルだけど、
翻訳をされた水谷先生は、そのセリフが出てくる場面(父と息子の二世代の対立。「セールスマンの死」も然り)で、「我が子」だと男なのか女なのかぼんやりしているのがひっかかっていたらしく、今回新しく訳すのにタイトルを「彼らもまた、わが息子」にした。
フィクションの幅
ロンドンのオールドヴィックで上演された NTLive『みんな我が子』のお話。お二人とも「映画としては素晴らしいけれど“ものがたり”から出ていない」という感想をもたれていました。どなたかは褒め言葉として「ドラマみたいでしたね」と言われたそう。やはりNTLive用に作られているものなのかな。(演劇の専門家の方と一般の私たちの感想は違うかもです。私は観ていないので、この機会に恵比寿での上映を観たいなと思っています)
キーワードは自分の居場所
ロンドン、ニューヨークで途切れなく上演されているアーサー・ミラー作品。「All My Sons」の登場人物たちは戦後75年の日本ではないかと桐山さん。
アーサー・ミラー作品が2019年に日本で頻繁に上演されるようになったのは偶然ではないと思う。アーサー・ミラーが有名になっても「成功に対する不安や疑い」を持ち、「実在する個人」「自分の位置を確かめる作家」であったから、2019年にニューヨークで6本も上演されたのだろう、と水谷先生。
新国立劇場の「ことぜん(「個」と「全」)」と重なりますね。「個人を覆い隠す社会」「過去をなかったことにする個人」から中東訪問延期するとか言っている Aさんの発言の話に。
つづけるかも。
ちなみに、水谷八也さんは(私が観たものでは)新国立劇場の『るつぼ』の翻訳、そして『怒りを込めてふり返れ』の演出をした方です。
YEBISU GARDEN CINEMA 2020/01/24(金)~2020/01/30(木)
ナショナル・シアター・ライブ2019「みんな我が子」
https://www.unitedcinemas.jp/yebisu/information.php?info=69176