ムビチケ持っているのになかなか観に行けなかったグザヴィエ・ドランが監督/脚本/編集/衣装/プロデューサーを務めた映画『マティアスとマキシム(MATTHIAS ET MAXIME/MATTHIAS & MAXIME)』やっと観ることができた。あーーもっと早く観に行きたかった。
BLではなく純愛そして友情のものがたりだと思った。観ながら何度も寂しい気持ちになったのはなぜだろう。
音楽や場面の切り取り方はドランのそれで、感動するほどピュアで美しかった。
その友情はマティアスとマキシムという幼なじみ(7歳の時に描いた農場の絵に私まで涙が…)だけのものではなく、この小さな街で育った仲良しボーイズたち(ボーイズの年齢ではなく)との友情も描かれているとても優しい映画。家庭環境が違っても優しくいられる関係。
追記します。
グザヴィエの地元カナダ・ケベックを舞台にしているのだけれど、パーティーのあった別荘の前に広がる湖(キスを撮影した翌朝にマティアスが泳ぐシーンが印象的)に「かもめ」のソーリン家の別荘ってこんな感じかな〜と思ったり。
ストーリー
「30歳のマティアスとマキシムは幼馴染。その日も一緒に仲間のパーティへ向かうが、そこで彼らを待ち受けていたのは友達の妹からの、あるお願い。彼女の撮る短編映画で男性同士のキスシーンを演じることになった二人だが、その偶然のキスをきっかけに秘めていた互いへの気持ちに気付き始める。美しい婚約者のいるマティアスは、思いもよらぬ相手へ芽生えた感情と衝動に戸惑いを隠せない。一方、マキシムはこれまでの友情が壊れてしまうことを恐れ、想いを告げずにオーストラリアへと旅立つ準備をしていた。迫る別れの日を目前に、二人は抑えることのできない本当の想いを確かめようとするのだが――。」
もうすぐキックオフなので、取り急ぎここまで。