初日ぶりの『ガールズ・イン・クライシス』
C列にて。
改めて「犯罪友の会」のせりふにゾッとする。結局、親友も人形も殺してベイビーはあちら側(要らない人間を排除する集団)へ…
友の会メンバー時の亀ちゃんの声色がよこちんさんばりになっていて嬉しかった。
人形のフリをするフランツ亀ちゃん、長い時間瞬きしてなかったよー😳
文学座12月アトリエの会『ガールズ・イン・クライシス』初日★★★★
『ガールズ・イン・クライシス』(原題 Mädchen in Not)
作:アンネ・レッパー
翻訳/上演台本:小畑和奏
上演台本/演出:生田みゆき
出演:金沢映子、横田栄司、亀田佳明、吉野実紗、鹿野真央、木場允視
スタッフ:美術/乘峯雅寛、照明/桜井真澄(株式会社東京舞台照明)、音響/丸田裕也、衣裳/岩男海史、振付/神崎由布子、映像/浜嶋将裕、舞台監督/加瀬幸恵、制作/梶原 優、田中雄一朗、イラスト/西村夕貴、デザイン/ゲーン・キャオターン
「主人公ベイビーには夫もいる。恋人もいる。満ち足りた生活のはず。だが更に自律した人生を求めて、人間より人間らしい自分の「人形」を求めて彼女は旅に出る。より良く在りたいというシンプルな願いはどこにたどり着くのか。」
上演台本/演出を担当された生田みゆきさんのメッセージ
「予想だにしなかった「百年に一度の公衆衛生危機」。
誰もが多かれ少なかれ経済的心理的に追い込まれ、見えないウイルスに疑心暗鬼になる中で、社会にあるさまざまな「線」がこれまで以上に明確になったのではないでしょうか。
誰を「内」の人間とし、誰を「外」とするのか。どこまでを「仲間」として団結し助け合い、どこからを避けるべき「他者」とするのか。線を引いて分類し、カテゴリー別のラベルを貼ることで社会の分断が更に押し進められているように感じます。
『ガールズ・イン・クライシス』は、ヨーロッパの大きな課題の一つである移民問題から見えてくる人間の排他意識や同調圧力、群集心理に焦点を当てた作品ですが、今この時期に上演する機会に恵まれたことが逆に恐ろしいほど、私たちが目下直面している重要な問題に切り込んでいます。
今作を「2020年東京版」として私たちの現在(いま)を炙り出すエンターテイメントにし、コロナ禍の今だからこその公演にしたいと意気込んでいます。」
そんな舞台でした!
明日千秋楽です。
https://twitter.com/bungakuza/status/1338827341229817859?s=21
Mädchen in Not、原題直訳だと「困っている女の子」。クライシスcrisis の方がいいね。
2021年
ハロルド・ピンター作品は的早孝起さん演出。文学青年部「美しきものの伝説」の演出されていましたね。