本多劇場にてM&Oplaysプロデュース『いのち知らず』観劇。F列センターブロック、観やすい〜。
存分に岩松さんワールドに引きこまれる会話劇。友情、孤独、嫉妬、いのち知らず…苦しかったけれど、凄くおもしろかった!
男ばかりの5人芝居で全員が揃う場面はない。だけど、出てこない登場人物たちの存在もジリジリ感じました。勝地涼くん、仲野太賀くん素晴らしかった!勝地くんが良いのは何度も見観ているから知っていたけれど、仲野太賀くんは2014年の『ヒストリーボーイズ』以来でした。できればもう1回観たかったなー。
http://mo-plays.com/inochishirazu/
STORY「ロク勝地涼とシド仲野太賀は山間にある、ある施設の門番をし、番屋で同居している。もう一人モオリ光石研という年嵩の門番がいた。ロクとシドはモオリのことを陰気で面白みのないやつだと思っていたが、ある時門番をしている施設が、なんの施設か知らされる。
モオリが言うには、施設は「死んだ人間を生き返らせる研究をしている」らしい。二人は、モオリの言うことを俄かには信じられなかったが、これまで気にもとめていなかったモオリが、知性のある優れた人間に思えてくる。二人には、この仕事でお金を貯めて、街で車の修理工場を立ち上げる、という夢があった。そのために、人里離れた山の中の仕事に就いたのだ。ここは、他のアルバイトよりお金になった。しかし、その施設の異様さが、やがて二人の行く末に不安な影を落としてゆく。大きな力に翻弄されていく若者と、それを傍観する一人の男――彼らの「いのち」に迫る陰謀とは――。」
作・演出・出演/岩松了 コメント
今回は男だけの出演者たち。男たちの物語です。ロクとシドは堅い友情で中学高校と過ごした。自他ともに認める親友で、将来は二人でガソリンスタンドを経営するという夢を抱き、資金を蓄えるために、給料のいい仕事に就いた。山奥にある施設の門番だった。鬱病などをかかえた人たちの更生施設だということだった。が、先輩の門番モオリは、二人に、その認識の甘さ、呑気さ、を指摘。施設はただの更生施設ではない、死んだ人間を生き返らせる研究をしているのだ、と言う。本当なのか…ロクとシドは混乱する。そして、モオリの存在が、モオリの紹介によるトンビという男の出現が、二人の間に亀裂を生じさせてゆく…。社会のシステムとクロスする男たちの友情。友情は社会のシステムを凌駕してゆけるものなのか?男たちの闘いは、幼くも見えるが、その幼さを貴重なものと感じさせてしまう社会のシステムとは何か。今秋、M&Oが送る男たちのドラマ!若手実力者俳優の勝地涼、仲野太賀に、名バイプレーヤーの光石研がからむ。他に新名基浩、岩松了、も出演。どうぞご期待ください!
舞台観たあと下北沢でマサキスダに似ている人を見かけ、勝地くんのロクと太賀くんシドともう一人との高校時代と『コントが始まる』のマクベスが重なったわけです。