シアタークリエにて『ガラスの動物園』観劇。5列目センターブロック。
一幕、二幕のはじまりの雑音は何の音なのかな?一幕のはじめクリエの音響が悪いのかと思ったら二幕もだった。あれは蓄音機のレコードに針を落としたときの音?登場人物全員が劣等感を抱えているそのザラザラ感にぴったりな音でしたけれど。
芝居がかった演技〜とくに一幕〜は演出なのかな。二幕のジム・オコナー竪山隼太くんだけ自然だった。冒頭で語り手のトム(現在=テネシー・ウィリアムズでもあるのかな)が「この劇は追憶の劇(過去)だからリアリスティックではない、青年紳士(ジムのこと)が劇中最もリアリスティックな存在だ」と言っていたからそういう演出であれば納得。芝居がかっているのに麻実れいさんはとても自然…すごいわ、とても可愛いし。
トム・岡田将生くんの過去と現在の切り替え鮮やか。
アマンダとトムの関係がこれまで観てきたガラス〜(長塚さん演出のトム瑛太とアマンダ立石凉子さん、文学座演出のトム亀ちゃんとアマンダ塩田朋子さんを拝見)と違う印象。のトムとアマンダのダンスの場面までの流れにちょっと違和感が…オイディプス・コンプレックス感。
美術にウィングフィールド家のアパートの非常階段があるのは良かった。
ローラ(倉科カナ)とジム(竪山隼太)の場面良かったです〜。
作:テネシー・ウィリアムズ 翻訳:小田島雄志 演出:上村聡史
美術:長田佳代子 照明:沢田祐二 音響:加藤温 衣裳:前田文子 ヘアメイク:川端富生 音楽:国広和毅 振付:新海絵理子
出演:岡田将生 / 倉科カナ / 竪山隼太 / 麻実れい