池袋のルミネで友だちとランチして、👋してから
今泉力哉監督の『窓辺にて』をシネ・リーブル池袋で。(『この街で』よりずっと)好きかも〜と思いながら観ていたけれど、寝ている人のいびきが酷くてずっと耳に入ってきて、近くの誰かその人を起こして〜と(途中で席を立った人はきっと耐えられなかったのかも)なので観直したいくらい。タイトルもいいな。
純喫茶の窓辺の席、公園、ホテル、など時間の流れごとすてきだった。写真:飯田エリカさん
主人公(稲垣吾郎)が村上春樹の小説に出てきそうだし、偶然だろうけど妻(中村ゆり)の浮気のくだりはドライブ・マイ・カーみたいでこんなにも世の中は不倫する妻が多いのか… と思ったりしたけれど、吾郎ちゃんのハマり役だな。窓辺の席だけでなくどのシーンも時間の流れがすてき。
心に書きとめたい言葉も多かった。滝田みずうみという名前(だけど湖っぽくない)のタクシー運転手さんや妻の不倫相手の人気作家(佐々木詩音)の言葉、主人公と知り合う高校生作家・久保留亜(玉城ティナ)の受賞作「ラ・フランス」の文章などなど…。
まだ読んでいないけれど、パンフレットの写真どれもステキ。文庫風の「ラ・フランス」もついてる!
稲垣吾郎ちゃん演じる茂巳が妻の実家に美味しいケーキを持って〈度々〉訪れていることがわかる。ケーキを食べるお義母さん(松金よね子さん)の笑顔がとっても素敵で、本気で羨ましかった。
タクシーからの初めてのパチンコでお金の入れ方がわからないとか(これは、私も知らなかった!!)、ある人に唯一出版した小説「STANDARDS」にサインを求められその本の持ち主みたいな署名するところとか、吾郎ちゃんっぽい可愛いシーンが随所に。猫か彼女かで真剣に悩む吾郎ちゃん・・いや主人公。
久保留亜との出会いで茂巳の時間が動き出すとかももう村上春樹・・・。留亜は同世代のボーイフレンド(倉悠貴)に振られたフリして、実は茂巳に興味があったんだろうな、と思う。10代の女子にとって同年代はこどもっぽくてつまらないからね。
『街の上で』で若葉竜也が浮気される元カノの穂志もえかが古着屋店員じゃない若葉竜也の不倫相手で少し混乱 笑。
まあ、とにかくイビキの音のない映画館でリベンジしたい。吾郎ちゃんがバイクの後ろに乗っている時の顔もまた観たいから。
監督・脚本:今泉力哉
出演:稲垣吾郎 中村ゆり 玉城ティナ 若葉竜也 志田未来 倉 悠貴 穂志もえか 佐々木詩音 / 斉藤陽一郎 松金よね子
音楽:池永正二(あらかじめ決められた恋人たちへ)
主題歌:スカート「窓辺にて」(ポニーキャニオン/IRORI Records)
製作:和田佳恵 飯島三智 太田和宏
撮影は『ドライブ・マイ・カー』と同じ四宮秀俊さん!
Story「フリーライターの市川茂巳(稲垣吾郎)は、編集者である妻・紗衣(中村ゆり)が担当している売れっ子小説家と浮気しているのを知っている。しかし、それを妻には言えずにいた。また、浮気を知った時に自分の中に芽生えたある感情についても悩んでいた。ある日、とある文学賞の授賞式で出会った高校生作家・久保留亜(玉城ティナ)の受賞作「ラ・フランス」の内容に惹かれた市川は、久保にその小説にはモデルがいるのかと尋ねる。いるのであれば会わせてほしい、と…。」
パンフレットの最後、松金よね子さん(お義母さん)のお写真は絶品です。隣のページは吾郎ちゃん。この写真は吾郎ちゃんが撮ったのかな?アルバムにある違う日の写真はカメラマンさんが撮ったのかもだけど。