木ノ下歌舞伎『桜姫東文章』2回目。席はB列。
1回目『桜姫東文章』初日★★★★★ https://magnoliarida.hatenablog.com/entry/20230202/1675347556
今日もおもしろかったー。初日と客席の反応がまるで違っていたのを感じたので、舞台ってコール&レスポンスなんだなぁと改めて思ったわけです。(初日の方がキノカブとチェルフィッチュファンが多かったのかも…)
幕間に廊下で木ノ下さんにお会いしたので、すごく楽しいです!とお伝えできたのも良かった😊
キノカブ初めての友だちも岡田さんの演出を楽しんでくれて、終わってからワイワイ感想を話し合えてよかった!
小道具や衣裳を運んできてこれから演劇やりますよ的に始まる舞台。その劇中劇を自分の出番がくるまで観ている演出はたまにあるけれど、客席に背中を向けて寝っ転がって観ていたり、お水飲んだりお菓子食べたり、観ながら肩を震わせて笑っていたり、ニヤニヤしたり、声を掛けたり(大向こう)… 私も掛けたいとなる。音楽もノリが良くてうっかり体が動いてしまう感じだし、お団子でも食べながら観たくなる大衆演劇感も。
劇中劇・・「ドライブ・マイ・カー」のあの棒読みは岡田さんプレゼンツかしら。「撮影に際し、監督の濱口竜介さんと主演の西島秀俊さんがチェルフィッチュの稽古場を訪れ、取材協力を行いました。」https://chelfitsch.net/news/2021/08/post-19.html
キノカブ版『桜姫東文章』は複雑な人間関係をとてもわかりやすく見せてくれる。俳優たちの言うセリフは本読みしているようなのに、だから?、言葉がスッと入ってくる。抑揚がないわけではなく・・岡田利規スタイル。
歌舞伎の型を知りたい。キノカブは稽古でまず歌舞伎を完コピするから、それは生かされているのでしょう。だって、ワンワンキャンキャンな揉めるシーンの立ち回りとか絶対歌舞伎だよね。
桜姫は自分の運命に逆らうことなく女郎屋へ売られることも厭わず(というか、お十もモノみたいに女郎屋へ売られることを抵抗しない・・すごい世界だ)、全く転落の匂いはしないのですよ、桜姫。惚れた権助との間に生まれた子の扱いも雑すぎる(というか気にしてない)、だけど結局桜姫もモノみたいに扱われる。でも、姫としての気品が薄れることもなく我が道をゆく、たくましくてかっこいい。鶴屋南北って・・
物語「主人公の桜姫と、僧の清玄、釣鐘権助の三角関係で展開する。清玄は若い頃に稚児・白菊丸(美少年)と恋仲となり心中を図るものの、自分だけ生き残ってしまった。それから十七年の時が流れ、高僧となった清玄のもとに、出家を望む桜姫がやって来る。桜姫は、父と弟を何者かに殺され、生まれつき片手が開かないために許婚者からは婚約を破棄された身の上。しかし清玄が念仏を唱えると不思議なことに手が開き、中から香箱が出てきた。
その香箱は、十七年前、白菊丸と清玄が心中するときに互いの名前を書いて交換したもの。桜姫の握っていた香箱には「清玄」の文字が記されていた。桜姫はちょうど十七歳。清玄と観客はここで桜姫が白菊丸の生まれ変わりだったと気づくのだが彼女は知る由もない。
桜姫の手が開いたと知った許婚者は縒りを戻そうと考え、釣鐘の権助という男に恋文を託す。手紙には見向きもしない桜姫だが、権助の腕に施された釣鐘の刺青を見て態度を変える。
昔、屋敷を盗賊に襲われ父を殺された夜、桜姫は何者かに犯され、その男のことが忘れられず密かに慕い続けていた。唯一の手がかりは、男の腕にあった釣鐘の刺青。つまり権助こそその男であった。しかも桜姫はそのときに身籠り、産んだ子は里子に出していた。
桜姫は出家をやめて権助を口説き始める。やがて濡れ場になり、そこに桜姫の家来たちが踏み込むが、権助は逃走。香箱が落ちていたために清玄に疑いがかかってしまう。清玄は、これも因果と思い自ら濡れ衣を着ると、桜姫とともに不義密通の罪で非人に転落する。
物語は、流転する桜姫、清玄、権助の三角関係を軸に展開し、意外な結末を迎えることになる。清玄の恋は叶わず、桜姫は権助と夫婦になるが、実は権助が桜姫の弟を殺した犯人で、桜姫の家の命運を左右する大切な家宝を盗んだのも権助だったことが判明。好きな男が自分の家を没落させた張本人だったことを知った桜姫がどういう行動に出るかがクライマックスとなる。」
原作歌舞伎『桜姫東文章』あらすじfull(阿佐ヶ谷スパイダースの公演時のですが、ご参考に)
www.youtube.com木ノ下裕一×岡田利規 伝統芸能入門講座 トーク 特別編 “『桜姫東文章』”に挑む レポート[前・後編]
歌舞伎のロジック ―あるいは早わかり『桜姫東文章』
『桜姫』の読み解けない面白さrohmtheatrekyoto.jp
「木ノ下歌舞伎「桜姫東文章」鶴屋南北の衝撃、現代に」文化の風(日経新聞2023年2月3日 記事:山本紗世さん)「桜姫の没落した家にゆかりのある侍たちが、姫を守るための身代わりとして無実の男女を犠牲にする場面は、近年の歌舞伎上演ではカットされる場面だが、木ノ下歌舞伎は復活させた。「南北の描く桜姫は、一方的な被害者ではない。ある意味では加害者でもある」と木ノ下」www.nikkei.com
木ノ下歌舞伎「桜姫東文章(さくらひめあずまぶんしょう)」より。(撮影:前澤秀登さん/ステージナタリーより)
「サウンドデザイン&ダブ演奏として舞台上にいてます。」荒木優光さん
そういえばバタバタにて宣伝できてませんでしたが、木ノ下歌舞伎
— Masamitsu Araki (@araki_pa) 2023年2月3日
桜姫東文章にてサウンドデザイン&ダブ演奏として舞台上にいてます。
東京の方、是非会いましょう
東京後各所まわりますのでお近くでその都度是非に
連絡下さーい https://t.co/y3UJfEF1RU
「瀬戸内国際芸術祭2022」での木ノ下歌舞伎「竜宮鱗屑譚(せとうちうろくずものがたり)~GYOTS~」みたいに野外で自由に観てみたいな〜とも思ったキノカブ桜姫。
瀬戸内国際芸術祭2022『竜宮鱗屑譚~GYOTS~』無事閉幕いたしました!瀬戸芸の皆様、土庄町の皆様、肥土山農村歌舞伎舞台の関係者の皆様のご協力に心から感謝申し上げます。
— 木ノ下歌舞伎 (@KINOSHITAkabuki) 2022年5月17日
ご来場くださったお客様にも本当にありがとうございました!
またこのメンバーで皆様にお目にかかれることを願っております! pic.twitter.com/umarZBH25J
4月に発売されるシネマ歌舞伎『桜姫東文章』Blu-ray&DVD 60秒予告www.youtube.com