「光への道は遠く」昭和に起きた大事件のアナザーストーリーを描いた高橋いさをさんの4作品「獄窓の雪─帝銀事件─」「夜明け前─吉展ちゃん誘拐事件─」「好男子の行方─三億円事件─」「あなたはわたしに死を与えた─トリカブト殺人事件─」を、2つの劇場で一挙に上演するという企画。
帰りが遅かったのでポストした感想を。
すみだパークシアター倉にて高橋いさを作・田島亮演出『好男子の行方─三億円事件─』初日観劇。
社訓だろう「誠心誠意」の揮毫のある部屋で繰り広げられるワンシチュエーション会話劇のおかしみ。それぞれの心の中が見える演技が素敵でした。
メリハリのあるエンタメに仕上がっているので、これから観る方はこの映像も観て行ってほしい!
三億円を奪われた銀行員のひとり古田役の田中穂先くん
【11月出演舞台】
— 田中穂先 (@17hosaki) 2023年10月16日
「好男子の行方ー三億円事件ー」
▪️日時 11/2(木)〜15(水)
▪️劇場 すみだパークシアター倉
チケット発売中!
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"よく似た人物"になってしまったモンタージュ写真までの経過を劇場で見てほしい。
劇中で椅子にちょっとしたアクシデントがあったときの銀行員の皆さま、それさえ演出であったかのような対応も素敵でした。そのあれを持って演技していた三四郎さん最高でした。
個人的にコタさんこと杉木さん演じる高山がダンディなのに仕草がおもしろくてついつい見ちゃった。
極窓の雪の正子、好男子の行方の古田や東野の苦悩、彼らが組織のひとりだということを考える。フィクションなのにノンフィクションのようでした。このまま映像にもできちゃうなと思いました。
作:高橋いさを 演出:田島亮
出演:藤岡支店長(若杉宏二)、松平次長(坂元貞美)、銀行員・中村(筑波竜一)、銀行員・関根(五島三四郎)、銀行員・高山(杉木隆幸)、銀行員・古田(田中穂先)、銀行員・東野(銀ゲンタ)
あらすじ「1968年12月、東京府中で輸送中の現金三億円が白バイ警官に偽装した男に奪取される。現金を運んでいた銀行員たちは「犯人は色白の好男子だった」と証言するが、そこには他人には言えない秘密があった。金を奪われた関東信託銀行の銀行員たちは、この前代未聞の強奪事件にいかに対処したか? 三億円事件を金を奪われた銀行員たちの視点で描く。」
キリッと。
高橋いさをさんのブログ「ある日、三億円事件を紹介するとある本を読んでいたら、「事件が起こった1968年12月10日から三日後、12月13日の夜。金を奪われた日本信託銀行国分寺支店の銀行員たちは支店長室に集まり、事件の経緯を支店長に報告した」という一節があった。この一節に出会った時、わたしはそこでどんなやり取りが行われたのかを想像して本作を書いたのだった。」「1968年12月10日、激しい雨が降りしきる中、府中刑務所脇の道を白バイ警官に偽装して走る犯人の心中に思いを馳せると胸が熱くなる。その時、三億円事件の犯人は何を思ってバイクを走らせたか? その青年はどういう動機で三億円強奪を目論んだのか?」
オフィシャルのお写真。楽しそうでワクワクしますよね。