「光への道は遠く」大千秋楽おめでとうございます。
『夜明け前―吉展ちゃん誘拐事件―』の千秋楽を見届けることができて幸せでした❤️。もっと多くの人に観ていただきたいのでいつか再演してほしいです。
昭和大事件4作品連続上演「光への道は遠く」。私はすみだパークシアター倉の3作品しか観られなかったけれど、演出・キャスト・音楽・美術・照明・フラッシュ効果・音響、全て素晴らしかったです。3作品のうち2本を演出、2本に出演するという田島亮くんのとんでもない企画を心の中で応援し、立ち会うことができて幸せでした。オフィスリコさん、亮ちゃんに声をかけた銀ゲンタくん、ハル・ベリーオフィスさん、高橋いさをさんはじめ多くの俳優・スタッフさんたちが参加し協力してくれたと思うけれど、全部責任を取る覚悟だったことはわかる。どれだけの重圧だったか計り知れない。日に日に痩せていくとトークで共演者さんも話していたから。無事終わり、この公演が成功したと思いました。例えばだけど、昨日の終演後に亮ちゃんに弟役の五島三四郎さんを紹介してほしいと言っておられた方(キャスティングしたいと)がいるのを近くで見ていて、こういうことね、と思ったのです。
☎︎『夜明け前─吉展ちゃん誘拐事件─』2回目★★★★★ https://magnoliarida.hatenablog.com/entry/20231111/1699635777
ほんと、田島亮くん演じる保の誰もいない部屋にひとりでいるときの寂しく辛そうな顔。兄弟をも騙す人懐っこい笑顔。その頼りなげな顔がサイコパスに一変する瞬間の見事さに胸がギューっとなる。そうなった成長の過程を考えさせられる。母親には可愛がられていたのだと思う。交通事故を起こして刑務所に入っていた次男の告白にも涙が…。母は子どもを誘拐したのは保だと公開された声を聞いたときからわかっていただろうなと思う。私の行動も母親にはお見通しだったから笑。キヨ子さんに母親を重ねていたのかなぁ。
享年38歳。短歌で始まり短歌で終わる演出。有罪判決が出た保が獄中で詠んだ短歌。そのいくつかの短歌にある場面が高橋いさをさんの本に盛り込まれていた。「おどおどと仲間外れの足萎への鳩も来よこよわが蒔く餌に」小原保(役名:中原保)のペンネームは福島誠一だったらしい。「私は今度生まれるときは真人間になって生まれてきます」と平塚八兵衛刑事に残した言葉を思う。誠実の誠。(山像さんが「キヨ子にも言葉を残してほしかったと言ってらした。本当にそうよー!)
保と満が対峙するシーン、兄弟たちの家族会議、女性たちのシーン、保が平塚八兵衛(この舞台に刑事は出てきません)により自白に追い込まれるときの演出。どれも素晴らしかったです。
「獄窓の雪―帝銀事件―」作:高橋いさを 演出:田島亮
出演:銀行員・村田正子(堂ノ下沙羅)、記者・竹内(田島亮)、銀行員・吉田(三原一太)、銀行員・田中(杉浦一輝)、銀行員・芳子(桑島海空)、正子の母トキ(かんのひとみ)、弁護士・山田(酒巻誉洋)、刑事・高木(妹尾青洸)、刑事・居木戸(藤井陽人)、平沢貞道(中田顕史郎)
やり切った感の清々しい亮ちゃんと小6男子のような五島三四郎さんを激写。ずっと怒っていたからお腹ペコペコになりますよね。
艶っぽく可愛らしい保LOVEのキヨ子さん(山像かおりさん)とツーショットも撮ってもらいました〜❤️
バラシまでが公演ですね。お疲れさま〜。
楽しかった〜。
素敵な写真、ずっと見ていられます。
【高橋いさをさんのブログより「祭りの終わり」】「何より未知なるたくさんの役者さんと出会えたことがわたしの大きな財産になった。また、この連続公演を広い視野から演劇文化のリレーと捉え、若い世代へのバトンを渡すことを目的として企画した田島亮さんの意欲と実行力に敬意を、それを後押ししてくれたオフィスリコプロダクションの北田万里子さんと銀ゲンタさん、ハルベリーオフィスのいずみよしはるさんに感謝の意を表する。」
思い出を小さく載せておこ。
【11月16日】正子さんのお孫さんから嬉しいコメントいただきました。私を関係者と間違えてのポストだったので、亮ちゃんにお伝えしました。舞台観ていただきたかった〜。
はじめまして、正子の孫にあたります。
— 三日月 (@sunmoon0511) 2023年11月16日
この度は祖母の経験を舞台化までしていただきありがとうございます。
観劇することは叶いませんでしたが、今でも祖母に思いを馳せてくださる方がいるのはとても有り難いと思います。本当にありがとうございました。