ほらほらコーヒーが冷めちゃってるよ 2

好きな人に伝えたいことはできる限り直接伝えます。都々逸作っています。浦和レッズと演劇と映画と音楽が大好き! 田島亮(・中嶋将人)、成河、亀田佳明、イキウメと浜田信也。演出家・藤田俊太郎を応援しています。小林賢太郎・片桐仁、ラーメンズは永遠に好き。B'z、BrandonBoyd&Incubus、JasonMraz、大橋トリオ、Eddie Redmayne

スーウェイ『逢いにいくの、雨だけど』A★★★★★

下北沢B1でスーウェイにて『逢いにいくの、雨だけど』Ateam観劇。最初池袋に行ってしまい劇場で間違いに気づいて、次はアゴラに行こうとして渋谷で「違う!下北沢だ!」と気づいたという…帰宅したらエアコンついていたし。今日は失敗ばかり😔


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2つの家族の現在(1991年)と過去(27年前)複雑な人間関係と過去のある不慮の事故が交錯しながら名前だけだった登場人物が私の前に静かに現れて物語が繋がっていった。横山拓也さんの戯曲を形にした俳優陣も素晴らしかった。潤ちゃんの心の機微を見せてくれた武谷さん凄い。アクが強かったり個性的な役が多い武谷さんだけど、この舞台のような静かな役も良いです。ダブルキャストBteamも観たかったな〜。

作: 横山拓也
演出:柳本順也

受付にいた佳乃香澄さんが君ちゃんの後輩役で出てきてびっくり🫢。佳乃さんスーウェイの主宰なんですね。

『逢いにいくの、雨だけど』というタイトルがとても良いですよね。120分のこの舞台も一冊の小説を読んだような満足感でした。

脚本は『モモンガのくくり罠』で第27回鶴屋南北戯曲賞を受賞。今でも記憶にズッシリと残っている『夜明けの寄り鯨』や『エダニク』の横山拓也さん。今回も残りそうです。男女の友情とか、子供同士の事故とか、盗作疑惑とか、、

絵画教室のお泊まり会の夜の、子ども同士の不慮の事故で10歳で義眼になった潤ちゃん。それがきっかけで両親は離婚、27年間たくさんのことを諦めて生きてきたことがわかる。27年ぶりに君ちゃん(失明の原因となったのは君ちゃんが持ってきたお母さんの形見のガラスペン)と会って(君ちゃんを演じるはやしききさん、潤ちゃんに会う前、指先が緊張で震えていました)ちょっと光が見えたラストの、潤ちゃんがお母さんへ電話で漏らした本音に私も涙が止まらず。

高校生の時監督のボールが目に当たり失明したい風見さんが、君子を責めない幸せを諦めているような潤ちゃんの代わりに怒るのが怖かったけれど、これまで加害者である監督を責められなかった自分に置き換えていたのね。

あ、私の母も片目、義眼でした。ただ、私が生まれた後だったので彼らとは全然違うのだろうと思う。友だちも多く習い事も楽しんでいた。でも映画に出たりしてまあまあ綺麗だったので義眼の自分に慣れるまで辛かったと思う。f:id:Magnoliarida:20240203134714j:image

【A&Bキャスト】大沢潤:武谷公雄 石本智:佳乃香澄 金森悠太郎:三澤康平

【Aキャスト】金森君子:はやしきき 小出舞子:領家ひなた 大沢秀典:山村真也 大沢和子:土田有希 風見匡司:関 洋甫【Bキャスト】風戸 蒔 伴 優香 森岡宏治 椎木美月 富奈賀一

あらすじ「恋愛、友人、家族の関係の中に発生した嘘やごまかしなどの罪の意識の重なりが歪める人間関係。そこに、突如起きた大きな事故が、彼らの間に妙なバランスをもたらしてしまった。事故の加害者と被害者という立場のはずが、いつしか、簡単な構図では語ることのできない状況に陥っていく。条件や時間では解 決できない、複雑に絡まり合った心の問題が深く横たわり始めるのだった。子ども同士が幼なじみで、家族ぐるみの付き合いのある、仲の良い二組の家族 。あるとき、不可抗力で、一方の子どもが、もう一方の子どもに大きなケガを負わせてしまい、人生に影響するような障碍を残す。この出来事以降、二組の家族は複雑な関係となり、疎遠となってしまい…。」(引用元:iaku Website

照明=江見千尋 音響=上妻圭志(S.S.E.D.) 美術=根来咲紀 衣装=柳本璃音 舞台監督=緑慎一郎(演劇プロデュース『螺旋階段』) アートディレクション・プロデューサー=柳本順也f:id:Magnoliarida:20240203134841j:image