吉祥寺シアターにてオフィスコットーネプロデュース『兵卒タナカ』観劇。D列にて。
すごくおもしろかった!三幕ものだけど、五戸真理枝さんの演出が素晴らしくて引き込まれっぱなしなのでまるで長さを感じない。演出助手はあるけれど五戸真理枝さんの演出観たのは初めてでした。(五戸さん、第30回読売演劇大賞、初ノミネートで最優秀演出家賞を受賞「コーヒーと恋愛」「貴婦人の来訪」「毛皮のヴィーナス」)
オフィスコットーネ『兵卒タナカ』。
— 福本伸一 (@shinkorochan) 2024年2月12日
めちゃくちゃ面白かった!これぞ演劇の醍醐味。そしてなんて衝撃的な内容。
五戸さんの演出により吉祥寺シアターがオフブロードウェイの劇場で観てるような感覚にだった。
ほんまに観れて良かった! pic.twitter.com/Xwfo2CgVVj
劇団ラッパ屋の副本伸一さんの「五戸さんの演出により吉祥寺シアターがオフブロードウェイの劇場で観てるような感覚にだった。」に激しく同意です。観ることができてよかった。
これも綿貫さんの遺産ですね。毎日空から見守っているのでしょう。
一幕のタナカの実家、二幕の妓楼、かんのひとみさん大活躍です。6人の兵士に6人の遊女があてがわれる場面の遊女5人を永野さんが演じるとか楽しく見せて、その後の辛さを際立てていました。ラストのタナカの台詞に繋がるそのクライマックスに涙…。
瀬戸さおりさん永野百合子さんと同じくらい可愛いです。
渡邉りょうくんが〈そっち〉の役なのが嬉しかった。タナカの友人ワダ役です。劇チョコだと〈あっち〉だろうから(わかりにくいですね)。三幕は〈あっち〉でした。
ラストの「陛下があやまるべきであります」
この台詞に救われた気がしました。戦争がなかったことにならないとしても。
「ドイツ人であるゲオルク・カイザーが、戦時下の日本を鋭い眼差しで滑稽に、哀れに描く。普遍性のあるこの物語は、「新しい戦前」を生きる私たちの心を大きく揺さぶります。今も世界中で起きている紛争の、すべての犠牲者へのレクイエムになることを願い、オフィスコットーネが今、渾身の想いを込めて上演する、ある「タナカ」の物語。」
STORY「貧しい農家の出身である兵卒タナカは、休暇をとり、戦友ワダとともに実家を訪れる。軍人となった息子が帰ってくることを一家は喜び、贅の限りを尽くして迎え入れるが、村は不作が続き、大飢饉のまっただ中にあった。 自身の軍人という身分が、もっとも身近な存在の犠牲により成り立っている現実を突き付けられたとき、タナカが信じて疑わなかった世界が音を立てて崩れていく―――。」
作:ゲオルク・カイザー
翻訳:岩淵達治
演出:五戸真理枝(文学座) 企画:綿貫凜
出演:平埜生成 瀬戸さおり 朝倉伸二 かんのひとみ(劇団道学先生) 渡邊りょう 土屋佑壱 名取幸政(青年座) 村上 佳(文学座) 比嘉崇貴(文学座) 須賀田敬右(青年座) 澁谷凜音(青年座)永野百合子(妖精大図鑑) 宮島 健
美術:池田ともゆき 照明:松本大介(松本デザイン室)音響:青木タクヘイ(ステージオフィス)衣裳:加納豊美(アトリエ・DIG)振付:永野百合子(妖精大図鑑)舞台監督:尾花 真(青年座)演出助手:城田美樹 ドラマトゥルク:木内 希 宣伝美術:郡司龍彦 宣伝写真:杉能信介
瀬戸さおりさん
#兵卒タナカ
— 瀬戸さおり (@saori_seto0919) 2024年2月12日
本日も無事に終わりました。
ご来場下さった皆様
ありがとうございました🎀💓👘
残り3回!!
どんどん進化してるので
何度でも観に来てね😉 pic.twitter.com/FtjoygsYNW
【2月15日追記】
ラサール石井さん
オフィスコットーネ「兵卒タナカ」複雑な芝居かと思いきや実にシンプルでストレートな戯曲。これがドイツで第二次世界大戦中、日米開戦の前の1940年に上演されたとは。何しろ天皇の戦争責任を問うているのだから。上演した故綿貫さんも凄い。
— ラサール石井 (@bwkZhVxTlWNLSxd) 2024年2月10日
これは歌舞伎にもなると思った。勘九郎、七之助で見たい。 pic.twitter.com/Pfpeq6g0Ld
八嶋智人さん
#兵卒タナカ 観劇で感激‼️
— 八嶋智人 (@meganeouji840) 2024年2月14日
ドイツ人作家が描いた日本の戦時下における真面目な愚かさ。その微妙な距離から生まれるステレオタイプなキャラクターが逆に普遍性を醸し出す。劇場が神社の神楽殿のように機能し僕らを当事者にする怖く素敵な舞台だった👍️https://t.co/Edv333UOUZ
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瀬戸山美咲さん
吉祥寺シアターでオフィスコットーネ『兵卒タナカ』を観劇。ドイツの劇作家ゲオルグ・カイザーが書いた、兵士が天皇の持ち物であり、女性が男性の持ち物だった時代の日本の物語。終盤、兵士には語る場が用意されるが女性には用意されない。しかし、存在を示す演出で戯曲へのぎりぎりの抵抗を感じた。
— 瀬戸山美咲 (@minamoza) 2024年2月13日
🕊️素晴らしい作品をありがとうございました。兵卒タナカ
ブログあるの今知ったので…「きなりん」平埜生成さん 「タナカ vol.9」
「実は、舞台「兵卒タナカ」の話は、2年前(2022年)の10月にオファーをいただいたんです。演出家、プロデューサーとオンラインミーティングをして、その熱い想いに胸を打たれ、お引き受けした作品です。しかし、その5日後にプロデューサーの綿貫凛さんは、天国に旅立たれてしまいました。言葉を失う経験でした。」
5月4日(土)~18日(土)のアトリエ本公演『アラビアンナイト』
作:ドミニク・クック 訳:鴇澤麻由子 演出:五戸真理枝
出演:藤川三郎、松井 工、千田美智子、相川春樹、日景温子、柴田美波、松本祐華、稲岡良純、比嘉崇貴、牧 紅葉
ぜったい観ます!!