昨日の初日を観た舞台の稽古場レポートです!
植木祥平出演・演出 長島一向一揆に関わった人々の生き様や想いを描く、舞台『みんな出ておいで~』稽古場レポート | SPICE (取材・文・撮影=吉田沙奈さん)
「〜 物語の舞台は、元亀元年(1570年)の長島。織田信長の台頭で戦が激化する中、本願寺の門徒が多く暮らす平和な島には、阿弥陀様に救いを求めて多くの人がやってくるようになっていた。植木祥平が演じるのは、長島に渡ってきた牢人の日根野。島で暮らすみな(七木奏音)と辰次郎(田島亮)に教えてもらいながら念仏を練習するが全く上達しない日根野に、周りで見ているキャストからは笑い声が上がる。辰次郎の兄で島の稼ぎ頭・一馬を演じるのは髙野春樹。大人らしい落ち着きを持っている一馬が弟の辰次郎とみなに振り回される様子が微笑ましい。 みなと辰次郎、一馬が家族のように暮らしている様子が描かれているため、後半の長島一向一揆で明らかになるそれぞれの思いに心を抉られる。
生き仏とされている父の代理を務める長島願正寺の若い住職・顕忍(山口貴也)は、頼りないものの意思の強さも感じさせる人物。そんな彼を、下男の源蔵(岡田優)が優しく励ましながら支えている。大阪からやってきた僧侶・下間(生島勇輝)は、どこか掴みどころのない人物だ。信仰心の厚い門徒にあたたかい言葉をかける一方で、何が本心かわからない胡散臭さがあり不安を煽る。
柴田勝家(君沢ユウキ)と豊臣秀吉(大朏岳優)は、漫才のようなやりとりで和ませてくれる。顔を合わせるたびに勝家をからかって翻弄する秀吉と、そんな秀吉に怒りながらも可愛がっていることがわかる勝家が非常に人間味あるキャラクターとして表現されているぶん、戦のシーンがより重く胸に迫ってくる。〜」
「歴史物が好きな方、人間ドラマが好きな方、もちろんキャストやクリエイターのファンまで、存分に楽しめるだろう本作は、3月5日(火)から10日(日)までDDD青山クロスシアターにて上演される。」(取材・文・撮影=吉田沙奈さん)
昨日の感想 舞台『みんな出ておいで〜』初日★★★★
📍長島一向一揆の解説 信長を本気で怒らせた宗教との戦い