出ました!『デカローグ5・6』をご覧になられた荻野洋一さんの演劇評。こんなに演劇評を待ち焦がれたのは荻野さんがはじめて。*・゜゚・*:.。..。.:*・'(*゚▽゚*)'・*:.。. .。.:*・゜゚・*1〜4につづき、とてもとても読み応えあります。
観るのを迷っている方にも読んでいただきたいです。5、6から観ても問題ないので。
「【寄稿】「キネマ旬報WEB」に演劇評を書きました。」
【寄稿】「キネマ旬報WEB」に演劇評を書きました。クシシュトフ・キェシロフスキの連作『デカローグ』全10話の舞台版が新国立劇場で上演中。今回はデカローグ5『ある殺人に関する物語』とデカローグ6『ある愛に関する物語』について論じております。
— 荻野洋一 (@oginoyoichi) 2024年5月23日
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📌物語、俳優、空間が絶妙に調和する傑作舞台『デカローグ』絶賛上演中 デカローグ5『ある殺人に関する物語』&デカローグ6『ある愛に関する物語』(荻野洋一さん キネマ旬報社)
以下、一部抜粋させていただ来ました。
「〜わたしたち人間の生はなんと弱々しく、傲慢さ、不実さに満ちているのだろう。ちょっとしたきっかけで間違いをしでかし、罪を犯し、愛すべき人を傷つけてしまう。あるいはその人を永遠に失ってしまう。クシシュトフ・キェシロフスキはそうしたあやまちのひとつひとつを拾い上げていく。その手つきは慈愛に満ちてはいるが、これみよがしの救済や同情はきびしく遠ざけている。」
「〜デカローグ1〜4全話で登場した天使のような無言の人(亀田佳明)は、今回もあらゆる姿に変化しながら主人公たちの脇を物言わずに通り過ぎていく。亀田佳明がさまざまに演じるのは、土地に宿った残留思念のようなものだと思われる。」
「〜アルフレッド・ヒッチコック監督の名作サスペンス「裏窓」(1954)を思い出さずにはいられない望遠鏡は、距離を無化して見る者/見られる者を対峙させる超映画的な装置である。ところが「デカローグ」舞台上演版の望遠鏡は、マグダの部屋の窓に向けられているという設定の名において、じつのところはわたしたち観客の方角に向けられている。演劇空間にはショット/リバースショット(切り返しショット)は成立しないという宿命をあからさまに開示しつつ、むしろその宿命を逆手にとって、第四の壁たる客席をバウンドさせることによってイマジナリーなショット/リバースショットを捏造せしめたのだ。〜」
📌「デカローグ1〜4についても先月に劇評を寄稿しています。ヨーロッパで活躍する舞台美術家 針生康(はりうしずか)が美術を担当、彼女の団地造形が秀逸な連作です。そして映画ファンはご存知のように、各話に連続性がないため、5と6から見始めてもなんの問題もなし。」
デカローグ1〜4についても先月に劇評を寄稿しています。ヨーロッパで活躍する舞台美術家 針生康(はりうしずか)が美術を担当、彼女の団地造形が秀逸な連作です。そして映画ファンはご存知のように、各話に連続性がないため、5と6から見始めてもなんの問題もなし。https://t.co/PvjstGtkYo
— 荻野洋一 (@oginoyoichi) 2024年5月23日
📌荻野さんがデカローグ1〜4についての演劇評はこちら
「この〈グランドホテル形式〉の連作を全10話にわたり完走したとき、私たち鑑賞者の前にはいかなる光景が広がっているのだろうか。今年7月まで、刺激に満ちた演劇体験が続いていく。」
荻野さんに秋の『ピローマン』も観ていただけたら嬉しい。 『イニシェリン島の精霊』の監督・脚本・製作を務めたマクドナーの作品なので。
(´-`).。o(おけぴの観劇レポートも好きです)
演劇の劇評家さんではない荻野さんの目線、大好き😃
「プログラムABに続き、映画評論家ならではの目線と切り口で、非常に興味深い内容です。
特に注目していただいたのは以下の2つ。
☑脇役陣の登場方法が独特である点
☑望遠鏡をめぐる演出」https://x.com/nntt_engeki/status/1793877574755762622?s=46