『デカローグ』プログラムC舞台映像が公開されました!(新国立劇場の演劇)
今日は初日ぶり2回目の『デカローグ5・6』(プログラムC)観劇。C4列センターブロック(フルセット券)。
『デカローグ 5・6』(プログラムC)初日の感想★★★★★
今日は演出の構成を中心に楽しみました。 少しずつ書きます。
5はさらに重く深みがまし、 初日も良かった福崎那由他くんと渋谷謙人さんの演技さらに進化して凄みを感じました。6は20分のクールダウン(幕間)も功を成し5の緊張を少しずつほぐすように音楽も明るくキャストの皆さまも面白さを前面に出してくれていたと思う。6はどうしようもない「孤独」が舞台上にあり演出によってサスペンス味を強くできるだろけれど5と対比させて楽しくしてくれたのかな。誰も死なないし、田中亨くんのトメクも控えめなコミカルさで可愛さアップ!
🚕🍰デカローグ5(プログラムC) ある殺人に関する物語 演出:小川絵梨子
<あらすじ>「20歳の青年ヤツェク(福崎那由他)は、街中で見かけた中年のタクシー運転手ヴァルデマル(寺十 吾)のタクシーに乗り込み、人気のない野原で運転手の首を絞め、命乞いする彼に馬乗りになり石で撲殺する。殺人により法廷で裁かれることになったヤツェクの弁護を担当したのは、新米弁護士のピョトル(渋谷謙人)だった......。」
出演:福崎那由他(ヤツェク)、渋谷謙人(ピョトル)、寺十 吾(🚕 ヴァルデマル)、斉藤直樹、内田健介、名越志保、田中 亨、坂本慶介、亀田佳明
司法試験最終試問直前だろうピョトルの、自分は死刑制度に反対しているという旨のモノローグで始まる。亀ちゃん天使がペンキのついたオレンジ色のツナギ姿で脚立に後ろ向きでペンキを塗るお仕事しているけれどピョトルを見ることはない。天使はヤツェクしか見ていない。
ちょっと箇条書きしておく。
・ピョトルの煙草の灰、高架から道路への石、団地の雑巾。立て続けに何かが落とされる冒頭。
・絵的な美しいなぁと思ったのは…
・ヤツェクが映画館を後にして向かったタクシー乗り場のピョトル以外はシルエットの場面。
・広場の映像。タクシーが走る景色が湖に辿り着くまでの映像。この色彩がテレビシリーズの景色と似ていました。
・ほんの数分しか映し出されないのに高い天井の厳かな法廷。
・絵的に悲しいのは…
・やる気なさげだけど可愛いボーイがいるカフェで、ケーキを手で食べロープを手に巻き強度を確認するヤツェクの後ろには試験に合格し弁護士になった喜びを妻に電話するピョトル。そのカフェにコーヒーを買いにヴァルデマルが入って来なかったら…
・上段にある処刑場に入る前のヤツェク。その下で息子さんがうまれたことを祝われるピョトル。デカローグはこういう対比する場面にキューブの美術がいかされている。
🔭🏣デカローグ6(プログラムC)ある愛に関する物語 演出:上村聡史
<あらすじ>「郵便局に勤務する19歳のトメク(田中 亨)。彼はシリアに派遣されている友人の母親マリアと暮らしていた。そして彼は向かいに住む30代の魅力的な女性マグダ(仙名彩世)の生活を日々望遠鏡で覗き見ていた。マグダと鉢合わせしたトメクは、彼女に愛を告白するが、自分に何を求めているのかとマグダに問われてもトメクは答えられない。その後デートをした二人、マグダはトメクを部屋に招き入れるが......。」
出演:仙名彩世(マグダ)、田中亨(トメク)、寺十吾、名越志保(マリア)、斉藤直樹、内田健介、亀田佳明
トメクを見ていて一瞬クリス(ブレイキング・ザ・コード)を思い出すのはスーツにお着替えするために下着姿になったとき😆というどうでもいい情報を残します。
・トメクが住むアパートの部屋は別の棟のマグダの家より高い階にあるので、トメクは望遠鏡を斜め下に向けマグダを覗いている。ですが団地キューブの前の床に望遠鏡が置かれる演出がおもしろい(望遠鏡は客席の上手側を向いている)。
・シリアにいる息子のスーツに着替えるトメクを嬉しそうに見るマリア。
・好きな場面はマグダをデートに誘うことに成功したあとの場面。喜びで牛乳瓶のケースを持ってくるくる回るトメク。すれ違った旅行者天使がトメクを見て微笑むところ。
・カフェでトメクは郵便物も盗んでいたことを告白。昨年秋頃にマグダの部屋に通っていた、いつも牛乳やパンを持って来ていた痩せた男の手紙も。僕は彼が好きだったとトメク。私も好きだったとマグダ。彼はオーストラリアにいってしまったのですが、その男の話をするふたりの心が繋がったような時間が好き。そのカフェとなるスペースの後ろにトメクが住む家の浴室があるのがなんとも言えない…
・天使の梯子。
この写真はデカローグ2の美術ですが、このキューブの組み合わせでたくさんの場面が描かれるから美術も楽しい。あのピンクの窓ガラス、トメクのある場面で黄金の日が差しました。(美術:針生 康さん)
くまちゃんズはしばらく戻ってこられないそうです。いないと寂しいね🐻
【5月26日追記】演劇ライターの上村由紀子さんより「プロデューサーに伺ったところ、ベアズは現在お稽古中とのこと🎭近々に舞台に立つ姿を観られるかも?」
新国立劇場PITのマスコット的存在“新国立ベア🧸“
— 上村由紀子🌹演劇ライター(演劇・ミュージカル・劇場・ドラマ) (@makigami_p) 2024年5月26日
作品にリンクした扮装の彼らを毎回撮影しているのですが……え、いない?なぜー?
プロデューサーに伺ったところ、ベアズは現在お稽古中とのこと🎭近々に舞台に立つ姿を観られるかも?(画像は『デカローグ』1〜4話観劇時に撮影)#デカローグ pic.twitter.com/Zqqgidx97Z
『ある告白に関する物語』ですか!?
今日は「加賀」で春菊天そば。やっぱり美味しい〜。かき揚げも食べてみたいけれど浮気できない…春菊天LOVEなので。英語のメニューが!
撮ってもらったんだけど、お蕎麦食べたあとで口紅とれて生気のない顔してた💦