小竹向原の駅前で兼島さんと遭遇。相変わらずマイナスイオン出ていらっしゃる😊
アトリエ春風舎にて梅田芸術劇場 × チャリングクロス劇場 脚本:兼島拓也 × 演出:河井朗『刺青 / TATTOOER』観劇。最前列で(ゆっくり入ったら2列目以降埋まっていた)。お隣はAKI NAKAGAWAさんのお父さまで梅芸主催なのに日本は東京でしか公演がないので遠征していらしたと…。毎公演後、ロンドン公演のため英語での稽古をしていると聞きました。
🕷️「谷崎潤一郎の原作小説は、清吉という評判の高い若手刺青師(ほりものし)の物語。
清吉の長年の願いは「美女の肌に己の魂を彫り込む事」であったが、理想の相手に出会えずにいた。ある日、清吉のもとにその理想の女性がやってきて…。
谷崎潤一郎による原作の魅力はそのままに、兼島拓也による書き下ろしで、さらにオリジナリティ溢れる新たな『刺青』が繰り広げられる。」
脚本:兼島拓也 演出:河井朗(かわい ほがら)
出演:LEO ASHIZAWA / AKI NAKAGAWA / ド・ランクザン望 / 蒼乃まを
ドラマトゥルグ:蒼乃まを 照明:緒方稔記 音響:竹田雄 記録:manami tanaka 宣伝美術:岡本昌也 制作助手:金井美希 制作協力:ルサンチカ 協力:黒猿 青年団 企画・制作・主催:梅田芸術劇場
上演時間 一幕30分、幕間20分、二幕35分の合計85分
すごくおもしろかった!幕間の20分の東學さんによる円形の紙をキャンバスにした墨絵のライブペインティング(外国人のド・ランクザン望さんを中央に寝かせたことが二幕に繋がる)効果的。一幕で描かれた若き日の彫師・女性の背中より足フェチな清吉とカズヨの関係・立場「支配する側」と「支配される側」が二幕で逆転する。
(舞台写真:ステージナタリーより)
カズヨがAKI NAKAGAWAさんと蒼乃まをさんの二人一役にした演出もおもしろかった。盲目となった清吉が『春琴抄』の佐助と重なる。でも清吉(LEO ASHIZAWA)は本当に盲目なのか…?
こんなに笑うなんて!官能さ、蜘蛛効果は薄め。谷崎先生もきっと笑っていますね。場面転換に獅子落としの音。
20分の幕間に墨絵師でありアートディレクターの東 學さん(数々の舞台の宣伝美術でも有名!)の墨絵のライブペインティングがあり、なんて刺激的なの〜〜となったわけです。手のひらをパレットにして墨を混ぜることからはじまり、ため息出ちゃうくらい美しい筆!凄いパワーでした😳
(舞台写真:ステージナタリーより)
「今日の東さんのペインティングはいつにも増してヤバかったな。最後ネクタイで描いてたし。」
今日の東さんのペインティングはいつにも増してヤバかったな。最後ネクタイで描いてたし。#刺青/#tattooer pic.twitter.com/9ZY3vhkPdl
— チョコタマドロドロ(兼島) (@chocotamadoro) 2024年9月23日
二幕でネクタイにふれるセリフがあるのでネクタイでも描いたかと思いました!(写真:兼島さん)
『刺青』はいつからか日本では反社のイメージがついてしまったけれど、古くは辺境の民の習慣や刑罰としてのものだったらしい(nippon.com)
江戸時代になると「 侠客の間でも誓い合いの方法として」や「遊女と客との間で、永遠の愛を誓う意味で小指を切ったり、互いの名前を体に彫ったりしたとの記述が文献に現れ始めた」との資料があり、人の肌に絵や文字を彫ることを専業とする彫師の出現も江戸時代のようです。
鎖国が解かれた明治時代に王子時代のジョージ5世(エリザベス女王の祖父)やロシアのニコライ2世が日本でイレズミを入れ「お土産」にしていた… 「19世紀末から20世紀初めまで、ロンドンやニューヨークで仕事をしたYoshisuke Horitoyoと名乗った彫師」がいた。〜
日本の入れ墨、その歴史www.nippon.com
🕷️まさにこの 『刺青 / TATTOOER』の二幕目です!海外では日本の刺青は反社のイメージはなく浮世絵という芸術として人気があると思うので、この作品は受け入れられそうですね。チャリングクロス劇場では加藤拓也氏さんの『OneSmall Step』と連続上演。私も2作品観たいーー。
今回アトリエ春風舎 50人×6公演のみだったのが勿体ないのでぜひ凱旋してほしい。英語上演もぜひ。あーこういうとき青山円形劇場があったらいいのに。
(夜、もう一本観劇したので、明日読み直します)
ルサンチカ公式
🇬🇧イギリス チャリングクロス劇場でのプレビュー公演は10月14日から16日まで、本公演は18日から26日まで。
🇯🇵【公演 / 会見レポート】谷崎潤一郎を驚かせるような作品に、兼島拓也×河井朗「刺青 / TATTOOER」日本公演開幕(舞台写真あり)
脚本家・兼島拓也と演出家・河井朗が初タッグを組む新作『刺青/TATTOOER』シアターテイメントNEWS