ほらほらコーヒーが冷めちゃってるよ 2

好きな人に伝えたいことはできる限り直接伝えます。都々逸作っています。浦和レッズと演劇と映画と音楽が大好き! 田島亮(・中嶋将人)、成河、亀田佳明、イキウメと浜田信也。演出家・藤田俊太郎を応援しています。小林賢太郎・片桐仁、ラーメンズは永遠に好き。B'z、BrandonBoyd&Incubus、JasonMraz、大橋トリオ、Eddie Redmayne

『ぼくの伯父さん/ Mon Oncle』1958 ★★★★★  

これはもう大好き以外言えません。映画館で観たのは2回目。ビデオでは8回は観ているわ(笑)ジャック・タチ映画特集のサントラCDもあるほど好きだもの。ひさしぶりに観たけれど、やっぱり凄い!これ50年前に作られた映画なのに、50年後の今も全然色褪せていない。モダンでお洒落!そして腕白な坊やたちと犬たち(野良犬&モダンな服を着せられた飼い犬)が可愛い。風刺コメディだけど、観ると幸せな気持ちになれる映画です。音楽もいいし、全部のシーンが好きだけど、ラストでユロ伯父さん(タチ)をお見送りした後、ジェラール(アラン・ベクール)がパパ(ジャン・ピエール・ゾラ)の手を握るシーン、大好き。いつの時代も子どもは贅沢させてくれるパパよりも一緒に遊んでくれるパパが好きなんです。『ぼくの伯父さんの休暇』
『タチの永遠のキャラクター“ユロ氏”を本邦に初紹介し、その独創性は他に類を見ない(あえて言えば、チャップリンとその模倣であるルネ・クレールの作品世界と相通じるのだが、にしても、どこか一皮むけている)、ただ“喜劇”と呼んでしまうのもためらわれる、フィルムによる軽快なシャンソンの趣きの映画。四コマ漫画集を映画で見ているのに近い感覚と言ってもいいかも知れない。プラスティック工場(フル・オートメ化されており、当然のごとく「モダン・タイムス」=「自由を我等に」的描写がある)のオーナー社長(J=P・ゾラ)の超モダンな邸宅をその息子(A・ベクール)は全く気に入っておらず、度々、父の兄である伯父さんの住む下町のアパルトマンを訪ねる(この建物の場面の演出も思い切り良く、断面図の構造の中のユロ氏の動きを軽妙に見せるのだ)。両親は息子を取られたようで面白くなく、独身の伯父さんに嫁を押しつけるべくパーティを催すが、これを無意識に彼がぶち壊しにしてしまうのは言わずもがな。社長は兄に社会性を備えさせようと自分の工場に雇うが、ここでも失敗ばかりの彼は奇妙なプラスティック製のパイプを大量生産してしまう。呆れた社長はこの暢気な兄貴を地方支店に転任させることにしたが、これにも飄然と応じて伯父さんは懐かしの町を去って行くのだった……。犬の使い方など見事なもので、ふんわりと詩情の漂う、タチの人生讃歌。カンヌ審査員特別賞、アカデミー外国語映画賞を受賞。』(allcinemaより)