ほらほらコーヒーが冷めちゃってるよ 2

好きな人に伝えたいことはできる限り直接伝えます。都々逸作っています。浦和レッズと演劇と映画と音楽が大好き! 田島亮(・中嶋将人)、成河、亀田佳明、イキウメと浜田信也。演出家・藤田俊太郎を応援しています。小林賢太郎・片桐仁、ラーメンズは永遠に好き。B'z、BrandonBoyd&Incubus、JasonMraz、大橋トリオ、Eddie Redmayne

『現代能楽集V〜「春独丸」「俊寛さん」「愛の鼓動」』レクチャーへ 

講師は演出家の倉持裕さんと、この作品の振付けをされた小野寺修二さん。すごくおもしろかった!!有意義な1時間半でした。こういうレクチャーを開催してくださるパブリックシアターに感謝。すでに『春琴』のレクチャーも申し込んであるのですが、この上演作品レクチャー、興味のある方にはおすすめです!!
前半はおふたりの紹介を兼ねて、映像を見ながらのトーク。倉持さんは『ネジと紙幣』←この作品は今までの自分のオリジナル作品にはない起承転結がはっきりしているシンプルな作品。小野寺さんは『点と線』←この作品以前はセリフのないマイムやダンスをやってきたけれど、イギリス留学を経てテキストのあるものに対する考えが変わったらしい。
芸術監督の野村萬斎さんからのオーダーで能の要素があるので「舞踊を取り入れたい」と言われ、今回の作品にダンス(のような、マイムの動き。群で動く)を取り入れようと思ったのは、MONOの土田さん演出の『トリツカレ男』(脚本:倉持裕、振付:小野寺修二)の歌もあったり場面転換(ダンスじゃないけれど動きで場面と場面を繋いでいる芝居)がおもしろかったのがきっかけとのこと。
3本立ての演出プランの話も興味深かったです。「春独丸」はトリッキーに、よけいなことをいっぱい盛り込んだ。ものすごいセリフ量でスピード感を出したかったのでダンスを取り入れたかった。男女の会話が中身のないペラペラ、スカスカな感じなのでブルーシートや段ボールや新聞紙を使ってチープにしたかった(美術:堀尾幸男、衣装:半田悦子)。本はとても情緒的なのであえてそうしたくなかった。あ〜〜〜〜って思いました。*岡本くん、ひさしぶりに踊ったので「次はミュージカルに出よう」って言っていたそうです(笑)♪
オムニバスは退屈になりがちなので3本全く違うものにしたかったとのこと。←だから役者さんたちにライバル心も生まれ、通し稽古になってからどんどんよくなったらしい。
俊寛さん」はショートコント的に。「能楽」でいうと「能→狂言→能」の「狂言」の役割。島流しの話なので衣装も漂流物でとお願いしたらしいです。
「愛の鼓動」はオーソドックスでシンプルに。だから衣装もリアル。あの・・例の最後の演出ですが、うまくいかなかった回もあるらしいです(笑)←私が観た回は成功ですね。
川村毅さんは1ヵ月くらいで、作品を書き上げたそうです。すごい〜。川村さんと萬斎さんは3本の中では「愛の鼓動」が気に入ったらしいです〜。 http://kawamura.eplus2.jp/
私と同じ東京生まれ・横浜育ちの方で12月生まれ!! それだけで充分。ひとを好きになる私です。