ほらほらコーヒーが冷めちゃってるよ 2

好きな人に伝えたいことはできる限り直接伝えます。都々逸作っています。浦和レッズと演劇と映画と音楽が大好き! 田島亮(・中嶋将人)、成河、亀田佳明、イキウメと浜田信也。演出家・藤田俊太郎を応援しています。小林賢太郎・片桐仁、ラーメンズは永遠に好き。B'z、BrandonBoyd&Incubus、JasonMraz、大橋トリオ、Eddie Redmayne

『春琴』再再演★★★★★ 

  よかった!!ほんとによかった!!なんて美しいんだろう。ただただ涙が流れ続けました。悲しいからでも切ないからでもなく・・なんなんでしょうか・・五感が刺激され涙が溢れてしまうんです。
前回より演出が少し過剰になっていたかな・・海外向けに?あるシーンなどエロティックさも過剰になっていてドキドキしちゃいましたが(笑)、演出・美術・音楽・演じる人たち・そして空気・光と影(「陰翳礼讃」の世界)の全てに魅了される、ほんとうに素晴らしい作品です。
とくに深津ちゃんの素晴らしさと言ったら言葉では上手く言えません、文字にできません。ぜひ、ご覧になって凄さを感じていただきたい!!初めての方は「春琴抄」だけでも読んでいったほうがいいと思います(読んでいなくてもストーリー通りですが、わかっていたほうが強く五感が刺激されると思う)。前に観たときにすごく濃密なイメージだったので3時間くらいあった気がしていたのですが、1時50分という短い舞台でビックリ。なので体もラクです(笑)
ただ再再演ともなると役者さんたち(ほぼ同じメンバー)が慣れ過ぎてしまっているのは感じます。仮面をかぶる前の心が空気に混ざる?無じゃない感じ? それは私も同じなのかな・・。
劇場の入口で偶然友だちに会ったのですが、友だちは1階の立ち見で・・後で聞いたらコクーンみたいに見切れることなく凄く見やすかったって言っていました。
サイモン・マクバーニー演出『谷崎潤一郎の小説「春琴抄」と随筆「陰翳礼讃」をモチーフにした『春琴』。幼いころに失明しながらも、三味線の指導者となる春琴と、彼女の衣食住すべてを献身的に世話する奉公人・佐助との究極の愛を描いた物語に、「陰翳礼讃」で谷崎が描いた“陰翳のあやに存在する日本の美学”が織り込まれています。』『俳優の動きを際立たせるシンプルな舞台装置、陰影に富んだ照明、耳に強く残る三味線の音色。洗練された舞台空間で、濃密かつ重層的に繰り広げられる物語。マクバーニーの美に対する強い意識、日本文化の美学が至るところに凝縮されています。また、幼いころの春琴を人形が演じ、その後は俳優が入れ替わって演じていくというユニークな演出も見どころの一つです。』http://setagaya-pt.jp/theater_info/2010/12/post_206.html
 とにかくゾクゾクするんです。
もう1回観るので、感想は後日!