今日はこっち。
『十二人の怒れる男』が面白かったので(http://d.hatena.ne.jp/Magnoliarida/20110531/1306853404)さっそく予約して行ってきました。同じ法廷劇です。席はこの前と全く同じところにしました。蒻崎さんが見える奥です。
緻密さは多分『十二人の怒れる男』のほうにあると思いますが(原作:レジナルド・ローズ)、チョコレートケーキさんの作品に関しては今日観た『裁きの日』のほうが・・・1時間40分の作品としては、成功なのでは?(←生意気言ってごめんなさい)
多分オリジナルだということもあり、同じワンカット(こういうふうに言わないかな?)でも登場人物が日本人なので心がチクチクしたし、とってもリアル。なんか心が冷たさに耐えられなくなるような内容でした。1回を除いて全員席に着いたまま、動きがないので風も通らず、密室なので息苦しくなる(内容にも)。真ん中にあるテーブルに自分も座っているような錯覚に陥りそうだった。裁判長と裁判官はスーツですが、裁判員たちが私服なので先日『十二人の〜』で気になったような職業も気にならなかった。なんとなくだけど、聡明そうな営業マンだとか気の弱そうな・・先生タイプ?だとか主婦だとか労働者っぽい人とか自由業っぽい青年とか、服装で脳内変換できたから。
でも、認められているにしても多数決っていうのは、やるせないなぁ・・その結果が自分が思っていないほうだったら後味悪いよね。とくに有罪の場合。1時間半で決めちゃっていいの?そんなの恐いよね。
すごいもの観ちゃった気がする。もしも自分が陪審員に選ばれたらどうだろう?・・・ってこの短い時間にいろんな思いが頭を駆け巡りました。裁判員4(酒井大地)か、裁判員3(本多早苗)みたいになるかな・・たんたんとしている裁判員5(蒻崎今日子)みたいにはなれない。とか、集中しすぎてぐったりよ〜。
最後に裁判員のひとりがぼそっと言った「(有罪という結果は)家族にだってしゃべれない」というセリフが沁みました。
このところ2本観ている蒻崎今日子さん、やっぱりいいなーー 好きだなーー 深みのある声にゾクゾクするなーー。
あと劇団チョコレートケーキの古川健さん(脚本・出演)と岡本篤さんが両方に出演されていてびっくり!!!全然違うタイプのものなら切り替えられるだろうけれど・・・すごいわぁ。
http://www.geki-choco.com/modules/pico/index.php?content_id=34