ほらほらコーヒーが冷めちゃってるよ 2

好きな人に伝えたいことはできる限り直接伝えます。都々逸作っています。浦和レッズと演劇と映画と音楽が大好き! 田島亮(・中嶋将人)、成河、亀田佳明、イキウメと浜田信也。演出家・藤田俊太郎を応援しています。小林賢太郎・片桐仁、ラーメンズは永遠に好き。B'z、BrandonBoyd&Incubus、JasonMraz、大橋トリオ、Eddie Redmayne

『負傷者16人 −SIXTEEN WOUNDED−』★★★★★ 

 新国立劇場 小劇場へ。
        早く着いたのでお散歩。
 
    すごく丁寧に作られた素晴らしい作品でした。
オープニングから心掴まれた!!音楽と映像がすごく良くて一気に引き込まれました。そして、まず井上芳雄くんの立ち姿の美しさ、動きのエレガントさ(走らないけれど、浦和レッズ時代の永井雄一郎のドリブルくらいエレガント!)、スタイルの良さ(手足の長さにもホレボレ)、声の良さ(洋画の吹き替えにも合いそうなくらい素敵!)に引き込まれた。最初に観たのは2003の『ハムレット』のレアティーズ、次が今年の『ミュージカル ハムレット』のハムレット王子。←このときは、衣装でわからなかったし、クリエは大きな劇場だったので、そこまで気づかずでした(成河くん目当てでしたし)。ほんとに美しい男の子でした。パンもほんとにこねていた!!エプロン姿で卵を両手で割る姿はレアでは!?
そんなちょっぴり不純なことを思いながら、つい前のめりで舞台に見入ってしまいました。・・凄かった・・
 
作:エリアム・クライエム、訳:常田恵子、演出:宮田慶子『オランダ、アムステルダムの街で小さなパン屋を営む老人ハンスの元に突然、フーリガンに暴行を受け血だらけになったパレスチナ人の青年マフムードが飛び込んで来る。ハンスは気絶したマフムードを病院に入院させ面倒を見るが、赤の他人である自分への親切を本心から信じる事が出来ないマフムードはそんなハンスに強く反発する。だが代償を求めないハンスの優しさに対し次第に心を開き、退院後ハンスのパン屋で働く事となる。二人は、お互いのアイデンティティ、過去そして現在の生き様を知り反発しあいながらも、いつしか父子にも似た愛情が芽生え始める…。数か月後のある日、穏やかな生活に傷も心も癒え、恋人とともにハンスの元で「新しい人生」を歩もうと心に決めたマフムードの元に予期せぬ来客が現れ、事態は衝撃の結末へと向かっていく…』http://www.nntt.jac.go.jp/play/20000441_3_play.html
 
後半はとても辛かった。どうにもならない歴史。世界に溢れている現実。是非、観て欲しい。 井上芳雄くん、凄くよかった。純純粋で真っすぐで、痛々しくて悲しい。痛いよ。益岡徹さんもだけど、あの役を毎日演じるの辛いだろうな (T ^ T)  「予期せぬ来客」がパン屋の扉を開けたとき、入って来ないで!!!と小さく叫んでしまいました。結末を予感させるひとでしたから。
その国で生まれたから。大切な家族がいるから。国を家族を愛しているから、それだけなのに。なんで神様は平等じゃないんだろう。

  セットの模型。
 
劇中、ACミラン - アヤックスの試合中継が度々出てきました。オランダリーグのアヤックスのファンであるマフムード(ユダヤを憎んでいる)はアヤックスが「ユダヤ」と呼ばれていることを知りませんでした。http://www.asahi-net.or.jp/~wf9r-tngc/ajax.html

日経の劇評(編集委員 内田洋一さん) http://www.nikkei.com/life/review/article/g=96958A9C889DE6E2E5EAE2E2E2E2E0E7E2E6E0E2E3E09097E282E2E2;p=9694E0E5E2EBE0E2E3E3E6E1E4E6