ほらほらコーヒーが冷めちゃってるよ 2

好きな人に伝えたいことはできる限り直接伝えます。都々逸作っています。浦和レッズと演劇と映画と音楽が大好き! 田島亮(・中嶋将人)、成河、亀田佳明、イキウメと浜田信也。演出家・藤田俊太郎を応援しています。小林賢太郎・片桐仁、ラーメンズは永遠に好き。B'z、BrandonBoyd&Incubus、JasonMraz、大橋トリオ、Eddie Redmayne

舞台『海辺のカフカ』千秋楽/2回目★★★★☆ 

 
 じゃじゃ馬馴らし〜   アーヴィレイガス王子が・・今にも来そうじゃない?あっちから・・
 劇場に『サロメ』スペースが出来ていました。なぜ、さい芸に? 
今日は千秋楽でした。カーテンコールでは蜷川さんだけでなく黒子の皆さまも出ていらして感動。だって素晴らしい仕事なさいましたもんね。柳楽優弥くんがボロボロに泣いていて、そこで少しもらい泣きしたMagnoliaridaです。
とても美しい作品でした。蜷川さんの演出はそれほど目新しいわけではなかったのですが(奥から出てくるとか、セットの転換もいつも黒子の皆さんですし・・「美しきものの伝説」でも透明のケースあったし)でも、これほど大勢の黒子の皆さまが活躍された舞台は、私ははじめてでした。)昨日も書いたけれど、柔らかな線を描く雨、そして照明の使い方が素晴らしく(私はこの照明だけで泣ける)小説の場面場面が納められた透明のアクリルガラスのケースを使った美術がため息が出るほど美しくて、好きでした。深い深い森へイマジネーションが刺激されました。
その演出は「世界でもっともタフな15歳になる決心をして家を出た田村カフカくんの物語」と「猫と会話が出来る知的障害をもったナカタさんの物語」をうまく並行させていきました。カフカくんが入っていく「もうひとつの世界」とナカタさんが戻っていく「もうひとつの世界」。ああ・・蜷川さん、凄いっ!!! それとともに私はアメリカ人のフランク・ギャラティ(Frank Galati)氏の書いた脚本が凄いと思いました(翻訳:平塚隼介)。よく、あの複雑な村上春樹の本をまとめたよねーーーーーーーって。魚は降らないけれど(笑)でも、原作を読んでいないひとにはわからないところが多かったと思う。ジョニー・ウオーカーのこととか、さくらのこととか・・。どうかな?
キャスティングはイメージ通りでした。とくにナカタさん(木場勝己)と大島さん(背は高いけれど、の長谷川博己)。カフカ少年を演じた柳楽優弥くんが22歳なので、どうかな?と思っていましたが、そう思ったのは最初だけでした。柳楽くん、良かったです。私はカラス(柿澤勇人)がけっこう好きかな・・声よかったな。ジョニー・ウオーカー(新川将人)や、さいたまネクストの皆さんもとても良かった!!とくに土井睦月子ちゃん、大胆で可愛くて格好良かった〜。
そうそう大島さんを演じたピロキくんはやっぱり立ち姿が美しくて、あんなに役を作らなくても(足をずっとキレイに揃えて・・)十分大島さんに見えるのに・・と思いましたが、鉛筆回しがあんなにステキなのは日本にピロキくんくらいでしょうね(笑)『黴菌』以来だったけれど、もっと舞台に出てほしーーい。
あと・・15歳の少女の佐伯さんではなく(母?としての)佐伯さんとカフカくんが交わるシーン(最初はふたつのケースが重なり合っている)。現実と夢の境目がなくなるようにひとつになっていくシーンが最高にキレイでした。
 
とか書きましたが本を読んだのはかなり昔です(笑)舞台化が決まり読み返そうとしたんですが上巻が見つからなかったのです。
 SIGUR RÓS - vaka/untitled 1 [live](シガー・ロスがこの世界にピッタリでした)
シガー・ロス大人気です。宇宙兄弟もそうだったし、サマソニで来日ですね。
Kafka on the Shore http://www.steppenwolf.org/Plays-Events/productions/index.aspx?id=455
海辺のカフカ』の挿入曲および劇中歌などの音楽は、『シンベリン』の音楽と同じ、阿部海太郎さん。http://www.umitaroabe.com/news/ 
田島優成くん。「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」と「風の歌を聴け」がお気に入りというだけで、親近感。私のベスト1、2ですから〜。http://ameblo.jp/tajima-yusei/day-20120520.html