シス・カンパニー『ロンサム・ウエスト』劇評(内田洋一さん)「戯曲を読み込み、精微に演技を立体化する。めっきり減った丹念な舞台作りに専心する演出家の小川絵梨子がまたも快打を打った。1時間40分、ぎゅっと詰まった演技のゲームがスリリングだ」「中央に暖炉があり、上部に十字架。これが次第に教会の祭壇に見えてくる(二村周作美術)」「ひたすら争う演技は単純でいて難しい。その点、兄の堤真一がウソくささをにじませ、経験を生かす。キッチュなおかしみは虚実の堺を見失う不気味さに鋭く転じる。弟の瑛太は二枚目役の殻を打ち破る演技だ。」
瑛太は最高の離婚でもう二枚目じゃなくなったよね〜(^0^*
「ドタバタ喜劇としても鑑賞可能。が、明晰な小川演出(翻訳も)は密室に超越者の視線を行き渡らせ、魂の救済をめぐる問題に踏み込む。寛容な言葉を与えられても打ち消してしまう衝動、それを止めることはできるか」
(追記)http://www.nikkei.com/article/DGXDZO71437630Z10C14A5BE0P01/?dg=1