友人とランチ。
友人とは今週3回目。別々に予定を入れ、別々にチケットを買っているのに偶然3日とも同じ日に観劇&LIVE。気が合い過ぎ(笑)でも、3回一緒で楽しかった〜。
シアターグリーン BIG TREE THEATERへ。
シェイクスピア以外のAUNを観るのは初めてでしたが、吉田鋼太郎さんが惚れ込んだ作品は本当に素晴らしかった。シェイクスピアを押しのけてくれて『有馬の家のじごろう』を上演してくださり、ありがとうございますという思いです。
2009年の夏に鋼太郎さんが出会った『有馬の家のじごろう』(http://bottom-9.com/pray-007.html ←市村直孝さんは俳優さんでもあるのですね)はサンモールスタジオ2009年度最優秀演出賞受賞していました。2014年の夏に出会うことができて心から幸せ〜って思える作品でした。私はもう会社を休めないのでもう1回観ることは叶いませんが、おススメです。増席したようなので完売していない日にぜひぜひ。
以下ネタバレあり。
A列でした。かぶりつき〜。市村直孝さんの作・演出のおもしろさ、素晴らしさと薩摩弁を堪能しました。心に沁みました。有馬 新五郎を演じた鋼太郎さんの背中、そして呑みっぷり。横田栄司さんが演じた飯山 藤太の薩摩男らしさ、和装の横ちんさんがとても素敵。劇団の皆様も生き生きと(前回の『冬物語』より生き生きしていたような・・笑)家を守る女性陣の気の強さが気持ちよかったり、お着物が素敵だったり。笑って泣いて笑って泣いて・・心にズシンと沁みました(T^T)。
あらすじ:「じごろう」とは、薩摩の国(鹿児島県、宮崎県南部)で「田舎者」を意味する方言です。九州南部の山間部、人里離れた村で仕出し屋「有馬亭」を営む「有馬新五郎」には寝たきりの妻「きく」と耳の不自由な長女「みつ」、長男「新一郎」、次男「伸次」、三男の「信吾」、4人の子供達がおりました。新一郎の親友「藤太」が嫁を貰う事になり、祝言の宴の準備に一家は大忙し。明治の世になってもうすぐ十年。文明が開化し万民平等の世へと向かう途上の時代。一人一人がささやかな夢を抱き、新しい未来へ一歩を踏み出そうとしています。時は、日本最後の内戦「西南の役」の前年でありました。
舞台は薩摩の国で仕出し屋『有馬亭』を営む有馬家。物語は二代目である次男、有馬 伸次(谷田歩)の孫で有馬酒造若社長の新三郎(松本こうせい)がある用件で集まった社氏たちに祖父に聞いた話をする形ではじまりました(最後に召集令状が届いたことがわかります)。西南戦争*に巻き込まれていく有馬家と飯山家。戦争に翻弄される息子たちとその家族がありありと描かれていました。日本は同じ過ちを繰り返してはいけないのだと思わずにいられない。こういう作品に出会えるのだから観劇をやめられないね。
*(1877年(明治10年)西郷隆盛を首魁に薩摩士族を中心にした不平士族が明治政府に対して起こした最大で最後の反乱)
噂に聞いていましたが(笑)小道具が多かったです。床の間のお花も季節ごとに変わり、お膳に乗せた八十椀、徳利、衣装、どれも凝っていて素晴らしく、庭に舞い散る雪を見上げる背中に涙が止まらず・・。
よか舞台を観うこっができて幸せござんで。あいがとうござおいもした。 チェストッ!!
「MOZU」とハル王子(松坂桃李くん)から。
終演後、横ちんさんと鋼太郎さん、帰り際に大塚明夫さんともお話&握手できて嬉しかったです。