ほらほらコーヒーが冷めちゃってるよ 2

好きな人に伝えたいことはできる限り直接伝えます。都々逸作っています。浦和レッズと演劇と映画と音楽が大好き! 田島亮(・中嶋将人)、成河、亀田佳明、イキウメと浜田信也。演出家・藤田俊太郎を応援しています。小林賢太郎・片桐仁、ラーメンズは永遠に好き。B'z、BrandonBoyd&Incubus、JasonMraz、大橋トリオ、Eddie Redmayne

トーキョー・スラム・エンジェルス【ビューイング・サロン】 

テアトル・ド・アナール【ビューイング・サロン(公開稽古)】に参加。
舞台稽古というのを生で見るのは初めてでした。まっさらで観たいと思っていたので、今まで稽古場見学は避けていたひとつだったけれど(多分、勉強しにくるものには見せるけれど、観客には過程を見せない。見学用の稽古意外は。という巨匠の影響。)原作があって観るものや、再演とか、なんでも私は楽しめているじゃん!ということで申込みました。テアトル・ド・アナールは今までもこういう試みをしていたようです。
 
私が観たのは、失業者、浮浪者、不法滞在外国人・・そこにラーメン屋さん乱入?の公園(トーキョー・スラム)でのふたつの場面。加治将樹さん、井上裕朗さん、古河耕史さん、一色洋平くん、山本亨さんのシーンでした。南果歩さんと山崎彬くんは見学していました。裕朗さんと古河さんと◯◯さん(誰だっけ?💦)は二役だって。彬くんはどんな役だろう。証券マン?
不法滞在外国人役があの俳優さんだなんてーーなんてことでしょう!!←9月に観た風琴工房とは180度違う!
 
中盤の1シーンだと思うけれど、まるで金縛りみたいに目が離せなかったです。演出の谷賢一さんが度々止めて修正を入れながら進んでいく緊張感で張りつめた現場のやりとりに、神経が衰弱。←たった1時間で・・。
体の傾け方から声のトーン、細かな仕草など指示して、同じシーンを途中から繰り返したり。〜のときの目線は素晴らしかった、〜の言い方は素晴らしかったと褒めるときは褒める谷さん。
自分じゃない誰かを演じるってこんなにも(演出家に)不自由を強いられる仕事なんだと、俳優という仕事に目から鱗状態でした。ふだんから人間観察していないと言われても出来ないだろうな・・。
なんか「おとうさんの職場見学」した中学生の心境です。おとうさん、かっこよかった〜って。
 
演出って何万個とかあるピース(俳優さんたちが用意してきた)のジグソーパズルを組み立てていくみたいなお仕事だわ。あの観察力、判断力、記憶力。床に置いたピースをすべてまぶたの裏に焼き付けて指示を出すのね。私はたった一時間の見学で神経すり減らしました。
私が見学した場面が本番でどうなっているのか?みなさんの衣裳や髪型も楽しみ。一色洋平くんが谷さんからの指示を手のひらに書いていたのが可愛かったなぁ。裕朗さんが「共演者の中ダントツで、加治将樹くんが好きです」とtweetしていた、その加治将樹さん、私は多分はじめてですがとてもステキです。あの方の大きな体は俳優として武器ですね。人懐こい顔しているし、興味深い方。

今日のシーン、出かける前に見ていた「ノンフィクション秋葉原殺傷事件」という番組で、彼の犯行動機はネット中傷が引き金になったという番組とリンクしました。ネットの掲示板が彼の世界だった。「トーキョー・スラム・エンジェルス」にはネットの中傷とかは出てこないと思うけれど・・。
 
資本主義、金融の話だけど親子、家族の愛の話でもあるようです。みなさま、ぜひ!青山円形劇場へ。ぜったいにおもしろいと思います。
だって、テアトル・ド・アナールのvol.2「従軍中の若き哲学者ルートヴィヒ・ウィトゲンシュタインがブルシーロフ攻勢の夜に弾丸の雨降り注ぐ哨戒塔の上で辿り着いた最後の一行─およそ語り得るものについては明晰に語られ得る/しかし語り得ぬことについて人は沈黙せねばならないという言葉により何を殺し何を生き」が最高におもしろかったから。そのときの感想:http://d.hatena.ne.jp/Magnoliarida/20130405/1365175657
 
 青山演劇フェスティバルSPECIAL 〜サヨナラの向こう側2014〜 Théâtre des Annales(テアトル・ド・アナール) vol.3『トーキョー・スラム・エンジェルス』2014/11.14(金)~24(月) http://www.theatredesannales.info/detail/ 美術は土岐研一さん!!
http://www.theatredesannales.info