地方公演には行かないので今日は私の大楽でした。
「『アドルフに告ぐ』観劇。KAATにて、とても良い千秋楽でした。私は心をここに残すことなく終われました。この作品からいただいた、というか心に突き刺さったメッセージを、このまま抜かずに生きていきたいです。ありがとうございました。
成河くん、ありがとう。ほんと大好きだよ〜😄」と帰りにtweet 1。
今日は最前列センターブロック。首が疲れたけれど(贅沢!)息遣いや、つぶやくような声や歌声も聞こえてきました。
成河くんの瞳がキラキラしてた。日本に住んでいた子ども時代、そして終盤。アドルフ・ヒトラー・シューレ(AHS)に入学しカミルのパパを射殺してからカウフマンの瞳がキラキラひかることはなかった。ヒトラーの秘書管となり、ヒトラー暗殺未遂事件の容疑者狩りで何千人も殺害する冷酷な瞳にはすでに色がなくなっていたし、恋心を抱いていたユダヤ人のエリザを亡命させカミルに任せたけれど、再会したときカミルとエリザが婚約したことに腹をたてエリザを強姦。大好きなママが峠草平と結婚して「(ヒトラー曰く)二流民族」の日本人に帰化していたことも重なり自暴自棄だったこともあるのか完全に壊れてしまって由季江に勘当されたカウフマンは死んだ魚のような瞳をしていた。ヒトラーの出生に関する秘密文書を探すため狂ったように峠草平とカミルと小城先生を拷問、手に入れたと同時にヒトラーの死を知り絶望。
その後、パレスチナ解放戦線の組織に入ったカウフマンには愛する家族がいて、子ども時代とは違う意味で瞳をキラキラさせていた。「アドルフ・カウフマンは道化でござい。」絶望の涙でキラキラしてた。
いくつもの顔を見せてくれた成河くん。カーテンコールでは達成感でキラキラしてた。
『アドルフに告ぐ』は、3人のアドルフの物語。最後に死んだアドルフ・カミルのお墓に、空襲で生き残った峠草平がお花をたむけるシーンから始まりました。舞台は漫画の第3章から始まり第2・3章はカットされていました。そこには峠草平とアセチレン・ランプとのエピソードあり。
「今日の『アドルフに告ぐ』、ヒトラーにプロポーズされたエヴァが最高に嬉しそうで、それからエヴァが青酸カリを飲み、ヒトラーが殺されるまでの場面が今までより長い気がして(セリフ増えてたよね?)、その時間がとても美しく、涙が出てしまった。エヴァの母性。美しいエヴァ。
洋くんは本当にヒトラーそっくりの顔だった。」と帰りにtweet 2。
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ヒトラーは自決できなかったけれど(でも名誉のため自殺として扱われ)、たぶん遺言通り愛するエヴァと一緒にガソリンで焼かれ埋葬。どんなどきもヒトラーの傍らにいたエヴァがほんとうに輝いていて、いつも「はい総統」ってヒトラーにやさしく応えて、幸せそうな顔をしていたのが印象的でした。指輪ではなく手渡されたのが青酸カリだったけれども。エヴァを演じた彩吹真央さんが全てを包み込む女神のようにとても穏やかでとてもステキでヒトラーにはママのような存在でもあったんだろうな〜と思わせてくれました。 実際のエヴァ・ブラウンはどんな感じの女性だったんだろう・・なんてことを今日は考えてました。ヒトラーは魅力的なひとでした。本物もこうだったんじゃないかと思わせる洋くん、ほんとうに顔がヒトラーその人に見えました。
もっと他のキャストのことも書きたいなーーー。みなさま、何役もされてて誰も彼もがすごかったから。
『千秋楽の幕間に芳男をいじめる本多w』https://twitter.com/Tani3rd/status/609960494644854784
『"アドルフに告ぐ"KAAT神奈川芸術劇場。無事千秋楽終わりました‼︎凄い作品!素晴らしいお客さん‼︎オールスタンディングで5回のカテコ。本当に有難うございました‼︎ 次は宮崎へ。#アドルフに告ぐ』と本多大佐とアドルフのパパ ヴォルフガング・カウフマン(他にユダヤ人も)の谷田歩さん、息子の本多芳男(大貫くん)との変顔tweet。https://twitter.com/Tani3rd/status/609995594615001088
そう、オールスタンディングで5回のカーテンコール!心からの「ありがとうございました」です。
谷田歩さんは今までの他の舞台でもたくさん楽しいtweetしてくださるファン思い(共演者のファン思いでも)なんですよぉ。今回大貫くんもいろんな役をしていました。もの凄く声がいい(ドリアン・グレイの時は気づかなかった。ダンサーは腹筋使うから声いいのかしら?なんてね)本多芳男と三重子ちゃんとお好み焼き食べるところと架空の二人のダンスが初々しかった。でもなんといっても最後のヒトラー結婚のときタイプライター打った彼、とっても制服が似合ってた。制服に合うナンバー1・2を斉藤直樹さまと争うくらい。似合うといえばイスラエル軍になった松下洸平くんの迷彩服姿もかっこよかった。←4回目となると、そういうハート目線が多くなるのです。
洸平くんといえば・・これ『アドルフに告ぐ!俺たちの友情はスリル・ミーとは違うんだ。これはこれでオモロイけどな!明日も宜しく、友よ!!松下洸平でした。』https://twitter.com/masamikashima/status/607476092052455424
カーテンコールのふたりのハグと握手にキュンとしました。←その前に私泣いてたから(笑)
演出の栗山さんはSoulにいらっしゃるのね。メッセージを載せてくれました。少女・小此木まりちゃんが栗山さんのメッセージを添付。 https://twitter.com/mariokonogi/status/610093413615058945
美しく、深く、力強い舞台でした。
小此木まりちゃんはゲネプロ前に成河くんのことをこうブログに書いてくれていました。「ソンハ君の頭と心と身体はいったいどうなってるんだろう…五感をフル稼動させられるお芝居に出会えることって少ない。昨日の通しを思い返してみているけれど、ソンハ君演じるカウフマンの声や表情が身体中にはりついてる、もう人間じゃないのかな?😂と思うのにいざ舞台をおりたらとってもキュートなのがずるい…笑 本当にすごいです」
ユダヤの子マリア、アドルフの子マリア、全ての未来の子どもたちの象徴であるような小此木まりちゃんの存在も凄かったです。小さな体なのに力強い歌声、震えました。
追記:三重子役の北澤小枝子さんのブログ『アドルフに告ぐ』KAAT千秋楽! http://ameblo.jp/saeko0408/entry-12039106674.html?timestamp=1434336602
『今回、シーン変わりシーン中と、舞台上が複雑に動いていましたが、あれは全て人力でスタッフさんが動かしてくれていました。舞台上にいても袖にいても、その息のあった動きに本当に感動していました。』
うわぁーーー。大変なご苦労。愛だわ、愛。
お好み焼きにもスタッフの愛を感じるわ。たくさんお写真載せてくだっています!嬉しい!!彩吹真央さんお誕生日のお写真のコムちゃん可愛い。みなさんおちゃめで美しくて・・愛しさ倍増です。
おっと忘れてはいけないのが松下洸平くんの存在。忘れるどころか、座長を務めた成河くんにとって洸平くんは役と同じ大きな存在だったと思います。なんてステキな男の子!そしてなんてステキな俳優さんなんだろうと改めて思いました。カウフマンとカミル、ふたりの喧嘩シーンは本気すぎて見ているほうがハラハラするほどでした。たくさん擦り傷を作っただろうな。ふたりが多くの観客に残した沢山の歴史(その歴史は今も続いている)傷跡。私も誇りに思っています。ありがとう、洸平くん。
http://www.kouheiweb.com/?p=diary&di=1069735
「イスラエルの空から降るあのビラを、栗山さんは「愛のメッセージ」だと言った。」「ううう。。。こんな時代だから皆様も今一度振り返り歴史の事や愛について、争いについて考えてみて頂ければやった甲斐があったなと思います。」「僕は今回、航海中決して自分を守らないと誓いました。」トクボウのみなさんとのお写真も http://www.kouheiweb.com/?p=diary&di=1069281
私の他の日の感想 ↓
『アドルフに告ぐ』初日 http://d.hatena.ne.jp/Magnoliarida/20150603/1433348472
2回目 http://d.hatena.ne.jp/Magnoliarida/20150606/1433602580
3回目 http://d.hatena.ne.jp/Magnoliarida/20150612/1434126320
まだ地方公演もあり、ねこの特訓もありで、なかなか休めないと思いますが、ひとつクリアしたので、ほんの少し心と体が軽くなったかな・・と思っています。 今日はぐっすりお眠りなさい、殿下。←あれ?なんかとまざってる?成河くんのホレーショー。あ、そういえば高橋洋くんも蜷川さん演出のハムレットでホレイシオ(ホレーショー)やってたわ。あ、ミュージカル『ハムレット』の美術も松井るみさんだったわ。
手紙書いたり、気の効いたプレゼントとか、出来なくてごめんね。千秋楽の帰り、せっかく書いたハガキを持ったままだった私に成河くんが「それいいの?」って・・💦 よかった、渡さずに帰るところでした。