高橋知伽江・藤田俊太郎・深沢桂子 特別インタビュー「東野圭吾の魂のメッセージに、ミュージカルならではの息吹を吹き込む。」(取材・文&撮影:横川良明さん)http://www.confetti-web.com/sp/feature/article.php?aid=71&
(『The Beautiful Game』のこと)深沢「音楽の使い方がとても良かったんです。音楽を好きじゃない人が演出をしているミュージカルも残念ですがいっぱいある。でも、この人は音楽を信じていて、音楽ありきの演出をしているなって。私にとっては自分がつくった音楽をどういうふうに演出してくれるかは、とっても重要なこと。だから音楽を大事に演出してくれる方は信頼できます。それで、作品を観て、すぐに楽屋裏で名刺を渡しました(笑)」
(『手紙』キャスティングのこと)藤田「三浦さんは柔らかさと硬さが同居した芝居ができる人。自分独自の表現方法を持っていて、舞台の役として生きられる俳優さんです。拝見するたびに、なんて爽やかで複雑な表現を持っているんだって思わされます。吉原さんは『The Beautiful Game』でもご一緒させていただきましたが、僕が演出として活動する限り一生お仕事させていただきたい方。それくらい大好きです。そんな尊敬できるお二人と一緒に仕事をさせていただけることがまず嬉しいです」
藤田「実は、僕はこの3日くらい結構落ちこんでるんですよ。なぜかというと、これはあえて言いたいんですけれど、この6月に“絶歌”*という本が出版されましたよね。それがこの『手紙』とあまりにもリンクしていて考えざるを得ないんです。僕は本を買うことはありませんし、本の内容がいいか悪いか議論する気もありません。 〜 〜 今回、僕らがそれをリレーのように受け取って舞台として表現してお客さんにバトンを渡すことができるのも東野さんのメッセージがあるからだし、その行為の方がずっとクリエイティブだし前向きだと思う。 〜 〜 」
(*絶歌 / 元少年A)