ほらほらコーヒーが冷めちゃってるよ 2

好きな人に伝えたいことはできる限り直接伝えます。都々逸作っています。浦和レッズと演劇と映画と音楽が大好き! 田島亮(・中嶋将人)、成河、亀田佳明、イキウメと浜田信也。演出家・藤田俊太郎を応援しています。小林賢太郎・片桐仁、ラーメンズは永遠に好き。B'z、BrandonBoyd&Incubus、JasonMraz、大橋トリオ、Eddie Redmayne

今日の夕刊 

 日経夕刊に「夜への長い旅路」の劇評(内田洋一さん)「麻実れい、おそるべし。愛と憎悪の降幅を大きく、しかも深い静けさをたたえて演じるとは、注目の演出家、熊林弘高がこの女優と組んでまたも強烈な一撃を放った。」わぁ〜 楽しみだな〜。
「闇夜を生きる家族の物語。麻薬中毒の妻、落ち目の俳優で土地に執着する夫、父のケチ臭さを嫌う息子ふたりの兄は酒浸り、弟(作者の分身)は病んで絶望する。20世紀アメリカ演劇の巨匠ユージン・オニールが生前の上演を禁じたという、いわくつきの自伝的演劇である。」そうなんだ・・。「能舞台を思わせる生死の境界ともなって、砂を踏む音が冥界の響きのよう。すわりこみ、触れ合い、わずかな気配にも反応する姿勢が生々しい」美術は島次朗さん。「音楽にたとえれば舞台は「ボレロ」の逆。沸騰する感情が息をとめるまでをたどる。光が闇に溶けていく終盤(笠原俊幸照明)、麻実の独白がくっきりと浮かび上がる。正気と狂気の差はわずか、人間はこわい。」
 
 読売夕刊にOn7(オンナナ)「その頬、熱線に焼かれ」の劇評(祐成秀樹さん)←私は12日に観ました。
「劇団チョコレートケーキの劇作家・古川健と演出家・日澤雄介に依頼した新作」←このお二人が観に行く決め手となりました。
「舞台は病院の面会室。親しかった智子(安藤瞳)が死去した衝撃で6人の女性の心に秘めたものがあふれ出す。顔のケロイドが痛々しい敏子(尾見美詞)と弘子(渋谷はるか)。傷がさほど目立たない照代(吉田久美)や美代子(宮山知衣)、信江(小暮智美)、節子(保亜美)。症状が違う分、6人の思いは異なる。原爆症の恐怖、米国への怒り、他の被爆者への気兼ね、世間の偏見ー。問わず語りで被爆体験を語る智子を狂言回し風に使いつつ、様々な視点で苦境を語らせる。」「繊細な心の動きを紡ぐ会話を聞くうちに、外傷は治療できても心の傷は一生治らないという事実が迫ってくる。一晩の会話から現原爆の惨禍の全貌を浮き彫りにする作者の人物造形や構成力の巧みさを感じた。同時に彼女らを救おうと尽力した人々や、6人が支え合って前に進もうとする姿も盛り込んでおり、命の尊さや希望を感じさせる人間ドラマとしても見せた。」
20日までこまばアゴラ劇場です。ぜひ!!7人の女優さんがまた素晴らしいんですよ。ぜひ!!
 
同じ読売紙面に大きくイキウメの前川知大さん、そしてアマヤドリの広田淳一さん。
 前川さんはカタルシツの新作「語る室」を語っています「独白が生む神の視点」(冨野洋平さん)
『語り手と聞き手のやりとりから芝居へ移行させる能のような手法は、これまでにもやってきた。今回は会話の中に独白で物語を進める。客観的に描く物語の場面と、主観的な独白との差を楽しんでもらえれば』
『興味深いのは、「独白の情報は観客にしか提示されず、当人同士は最後まで問題を解決できない」という物語の構成だ。「あの人とあの人が会えば解決するのにというハラハラ感よりも、それぞれの思いが、当人たちに何かしらの影響を与えていることを感じられる終わり方にしたい』『観客は聞き手というより、その世界を俯瞰する神のような存在になる仕掛けだ。心理学者ユングの「集合的無意識」を基に物語を膨らませた』
楽しみだなーーーー。いつもは初日に観るのですが、今回先約があり、初日諦めました。早く観た〜い!
 
 広田さんも新作。「今回はテーマに頼らず人間のドラマだけでちゃんとお芝居を作ることに立ち返りたい」と広田さん。「うつ」と「競争」という身近なテーマを取り上げる。「今の社会で優秀であろうとすると競争に関わらざるを得ない。自分への要求が高い人ほどつまづいた時に自分が許せない。優秀な人とうつになる人は紙一重だと思います」
18日から吉祥寺シアター。シルバーウィーク中に観にいきまーす。今回は1回しか観られそうにないですが。
 
 Twitterで見つけたニュース『ロンドン・ウエストエンドの舞台に17年ぶりに戻ったニコール・キッドマンに、名だたる劇評家がこぞって高い評価を寄せています。DNAの二重螺旋発見に関わった英科学者ロザリンド・フランクリンを演じています(英語記事)』https://twitter.com/bbcnewsjapan/status/643730856801009664
Nicole Kidman hailed by critics as "luminous" and "compelling" in her return to London stage. ニコール ・ キッドマンのロンドンの舞台に彼女の復帰で「ルミナス」と「魅力的な」として評論家によって賞賛』https://twitter.com/BBCNewsEnts/status/643719996699471872
http://www.bbc.com/news/entertainment-arts-34255135
 
 この前も載せたけれど、「TOKYO HEADLINE』http://d.hatena.ne.jp/Magnoliarida/20150914/1442235816
『十一ぴきのネコ』3年の時を経て、あの11匹のネコたちが帰ってくる。長塚圭史さんとリーダー格のネコ、にゃん太郎を演じる北村有起哉さん。(本紙・本吉英人さん)
『演劇では一人の主役が出ずっぱりという形はよくあるが、11人が出ずっぱりというのはなかなかない風景。北「破壊力満点だと思いますよ。倒れた僕をみんなが囲んで“にゃん太郎さん!!”って声をかけるシーンがあるんですが、もう本当にうるさかったですから(笑)」』
『井上作品についてはどういう印象を?
北「僕は演劇をやってきたなかで、今回、再演というものが初めてなんです。井上さんの台詞ってやっぱり、言葉のリズムというか響きが独特。今回、台本をもらって読んでいくうちに、記憶の奥のほうで、また音が出てくるんです。井上さんの台詞のゴツゴツしたものとか、滑らかなところとかも、リズムというかうねりみたいなものが旋律のようにファーっと思い出されてきて、体感したものがよみがえってきた。それは鳥肌ものでしたね」」

 仲村トオルさんの下にカタルシツ。「人気のない山道で一人の幼稚園児と送迎バスの運転手が姿を消す。5年経っても行方は知れないまま。消えた子供の母、その弟の警察官、バス運転手の兄。そしてこの3人が出会った、帰ることのできない未来人、奇跡を信じて嘘をつき続ける霊媒師といったさまざまな人々を通じて、徐々に事件の全貌が見えてくるのだった。取り上げる題材自体は一見、普段のイキウメでやるようなSFやオカルトっぽいものではあるが、より語り口や物語性に重点を置いた作品となっている。」