ミュージカル『手紙』の記事。写真は演出の藤田俊太郎くん。『藤田は演出にあたって刑務所の見学に行き、受刑者とすれ違った時、「だれでも被害者にも加害者にもなりうる。表裏一体の構造を演劇で表現しようと思った」と言う。愛しているのに、兄を恨んでしまう弟の心情にも裏表が内在している。』『舞台には、中央のスペースを取り囲むように登場人物ごとに10個の木組みの「部屋」を置き、そこが場面に応じて囚人の雑居房になったり、自分の部屋になったり、居酒屋になったりする。主人公の2人以外の出演者は、兄と同室の囚人役や、弟の友人役を兼ねるなど2役以上を演じて「裏表」を見せる。』『「僕自身が直貴なんですよ」と言うほど、原作に思い入れが深い藤田。中学で浪人、高校を中退し、孤独や挫折を味わった。本屋で働いてディスプレーの技術を磨き、東京芸術大学美術学部に入学すると、世間の対応が手のひらを返したように変わった。「地獄も希望も絶望も自分の中にある。たくさんの裏表の引き出しを演劇で表現しています」』
通し稽古が始まったようです。りょんくんブログ更新 http://ameblo.jp/3ura-ryosuke/day-20160114.html
『書く女』主演の黒木華ちゃんも。『「私も含め、今の若者の方が圧倒的に子ども」。役作りのため一葉の作品や日記を読んだという。「卑屈な人だった気がします」。劇中「すね者」とも呼ばれる。「読む本読む本、狂ったり殺されたり、登場人物が不幸になっていく。自分の境遇に重ねた部分もあるんでしょうね」』