シアタートラムへ。
「イキウメ『太陽』見納めました(T ^ T) もう見れないと思うと寂しい。いつかまた再演あるといいな。
今日は両隣が偶然知り合い*でびっくり。まだまだ太陽の話をしたかったので、私としてはめずらしくアフターイキウメしてきました!お芝居の話をするのは楽しくて、あっと言う間に閉店時間😄」と帰りにTweet。
大好きなイキウメの大好きな『太陽』今日はE列どセンター(で大好きな森繁くんを堪能←少し不純です)。
夜が明けるラスト。40年前に原因不明のウイルスの拡散により「強く若い肉体を手に入れた夜の住人(ノクス」:ホモ・ノクセンシス = 夜に生きる人)と、彼らの登場によって古くなってしまった普通の人たち(キュリオ:骨董品と呼ばれる)」、二つの世界が混じり合ったように「太陽」は赤い光と青い光がマーブルに輝くのだけれど、未来を想像すると、どうにもならない終末感が漂うラスト。生き残るのはキュリオと呼ばれる人間の方だろうなぁ・・人は太陽に背いては生きられないのだから。月だって太陽光の反射して見えるんだもの。夜しか生きられなかったら農業もできないわ。と思い、またウルウルしてしまった。
今回の美術。ノクス駐在員の森繁がゲートの見張り番(門番とも・・)をする場所の傍に何本も立っている柱。あれ、映画『太陽』に出てくる景色だな、って思った。
そういえば、2つの舞台と映画、ラストは3つとも違う(小説のラストはオリジナル舞台と同じ)。映画では本当に鉄彦と森繁がドライブに出かけたし、蜷川版は奥行きがあり後ろの扉が開けられるコクーンならではの鉄彦と森繁が青春っぽく走って行く演出でした。オリジナルは観客に想像させるラスト。浜ちゃん演じる森繁が鉄彦に向ける最高の笑顔で終わりました。その笑顔に曇りがないのでドキドキ💗💗 純正ノクスの彼は生まれてから一度も太陽の光を浴びたことないので、太陽に背いて・・の実感ないんだろうなぁ・・
二組の友情(奥寺鉄彦と森繁富士太、生田草一と金田洋次)の描かれ方が素晴らしいのです。鉄彦と森繁のキラキラと未来を思い描く(全く同じ思いではない平行線の思いが少しずつ近くなっていく)若いふたりに、この破壊した世界を変えてほしいと思う。もうひとつの友情(取り戻した友情)はノクスの金田医師の死で終わる。けれど、その死は未来へのメッセージだと思った。 母親(鉄彦の母 純子、結の生みの親 玲子)の違いも興味深かった(今回の伊勢佳世ちゃんは、賢太郎さんのコント番組に出たからかコメディアンヌな演技が素晴らしくなっていた)。
生田結(草一の娘)…清水葉月
生田草一(結の父)…中村まこと
奥寺純子(克哉の姉)…岩本幸子
奥寺克哉(純子の弟。事件を起こして失踪)…森下 創
奥寺鉄彦(純子の息子)…大窪人衛
曽我征治(ノクス、玲子の夫、区役所職員)…盛 隆二
曽我玲子(ノクス、結の母親)…伊勢佳世
金田洋次(ノクス、医師。草一と同郷で玲子の友人)…安井順平
森繁富士太(ノクス、見張り番)…浜田信也
舞台は生ものですし、観る側の主観も入るので、これは私だけの思いだけれど、この再演をプレビューから計4回観て、俳優の演技が結構変化しているのも感じて、それで、今日が一番素晴らしかった!!(好きだったということね)
大好きな、かみむら周平さんの音楽も圧倒的なんですよーー。あーーこれ、イキウメの太陽の音だーーって、血が騒ぐのです。美術の土岐研一さん、照明の松本大介さん、音響の青木タクヘイさん、衣装の今村あずささん、ヘアメイクの西川直子さん、もう最高です。
(*)知り合いというか、よく劇場でお会いする顔見知りさんたちと5人で、おしゃべりしてきました!初めてお話しする方もいたけれど、みんな演劇好きなので話は尽きない・・・でも後で気づいたんだけれど、皆さんのお名前を知らなかった(笑)