ほらほらコーヒーが冷めちゃってるよ 2

好きな人に伝えたいことはできる限り直接伝えます。都々逸作っています。浦和レッズと演劇と映画と音楽が大好き! 田島亮(・中嶋将人)、成河、亀田佳明、イキウメと浜田信也。演出家・藤田俊太郎を応援しています。小林賢太郎・片桐仁、ラーメンズは永遠に好き。B'z、BrandonBoyd&Incubus、JasonMraz、大橋トリオ、Eddie Redmayne

せたがやこどもプロジェクト2016《ステージ編》 音楽劇『兵士の物語』(3)★★★★★ 


平日の夜だからかお子さま少なめ。それでも子どもの笑い声ってよく通るから、その笑い声ごと楽しい。今日は語りべさんが、コンビニ袋を下げた老人(兵士のジョゼフにヴァイオリンと本を交換してくれと言う)に化けた悪魔からもらったハッピーターンをお子さまにあげたりいました。それと、どうやら子どもたちと大人の笑うツボが違うらしいこともわかりました。
語りべさんと天の声の前説(みたいなの)が少しずつ長くなっていくような・・子どもたちも積極的に・・語りべのお兄さんが目を見てゆっくり近づいてくれるから質問に答えやすいね〜。途中チューニングの時間で「どんな楽器が好きだった?」と子どもに質問したりも。トランペットが人気でした。
 
覚くんの声の七変化には舌を巻きます。すごくて、楽しい。悪魔にだまされて故郷(母親、フィアンセ、友達など)大切なもの全部なくした人の良い兵士のジョゼフがヴァイオリンと交換した赤い本のおかげでどんどんお金持ちになっていくまでのスピード感ある語りは見事。フーテンの寅さんばりの物売りの口上(啖呵売)が出てきてから〜「死んでくさったものを売って買う」「僕だけにない」大切なものに気づいて、そこから覚くんと兵士のジョゼフ(亘くん)が同時にしゃべるところ。「君」と「僕」の切り替え。電話が鳴り、電話をとる・・一気に流れてゆきます。

演出もせりふがちょこちょこ変わっていて、どんどん進化してます。
国境近くの居酒屋の場面(白いスクリーンの向こう側)。白いレースのカーテンの向こうから聞こえてきた声。この国の王女さまが病気で何も食べられないでいる、病気を治したものは婿にするーーと王様のお達しを口々に伝える声(7人の楽器さんたちです)、声だけだったのが、7人の姿が影絵で映し出されるようになっていました!影絵が面白い。楽器隊の皆さん、七重奏の生演奏だけじゃなく演技もうまいです!
あ、この酒場から「コンチワーース!俺も兵士なんだぁーー」と出てくる緑の兵士の帽子をかぶっているヤンキーな兵士、俺は結婚して子どももいるからジョゼフに軍医のふりして美しい王女さまを助けるように進める兵士、すごく好きだわ〜。子どもにも大受けの場面です。
フラフープのところも好き。
兵士のジョゼフと王女さまのダンスも大好き。ダンスも少しずつ違っていて、今夜の王女さま大胆だったわーー。入手杏奈ちゃんのチャーミングでしかもセクシーなダンス、最高です。北尾さんの兵士が気が弱くて優しいタイプなので、その対比も面白いのよ〜。

曲の参考に https://ja.wikipedia.org/wiki/兵士の物語
全然書いていないけれど、「悪魔」の近藤良平さんの吸引力。出てくると目が離せなくなります。