ほらほらコーヒーが冷めちゃってるよ 2

好きな人に伝えたいことはできる限り直接伝えます。都々逸作っています。浦和レッズと演劇と映画と音楽が大好き! 田島亮(・中嶋将人)、成河、亀田佳明、イキウメと浜田信也。演出家・藤田俊太郎を応援しています。小林賢太郎・片桐仁、ラーメンズは永遠に好き。B'z、BrandonBoyd&Incubus、JasonMraz、大橋トリオ、Eddie Redmayne

『ダニーと紺碧の海』2回目★★★★★ 

 埼スタから紀伊國屋ホールへ。  ミタゾノさん。
J列(通路の後ろ)は、すごく良い席でした〜。
『ダニーと紺碧の海』2回目。初日はこんなにいいお芝居だと気づいていなかった私(難しいと思っていた)。http://d.hatena.ne.jp/Magnoliarida/20170513/1494694533
気性の激しいダニーとロバータはとても純粋。過去の自分がおかしたことに傷ついて生きて来たロバータの前に現れたのは、愛を知らずに、ゴロツキのように生きてきたダニーだった。
誰にも言えなかったことを、誰かに許してもらいたい。そういうことって誰にでもあると思う。だから、ダニーが罰を与え(と言っても、優しい罰。親が子供にするみたいにロバータのお尻を叩く)ダニーが「許す」と言った時に涙が溢れた。ベッドの上で結婚式の話をする二人、可愛かったな。孤独と絶望、そして希望、感情が言葉から溢れていた。
雑踏の音や水の音が効果的。溜まっていく水は孤独な心に溜まっていく愛なのかしら。
松井るみさんの美術、雑誌の表紙が何枚も貼られた(ガラス張りなのかな?)バーの壁が、場面転換後はロバータの部屋の天井となる。そこに床に溜まっていく水が反射してとても綺麗でした。
この二人芝居を一日二公演は相当きつかっただろうな。明日までがんばってください!
 
作:ジョン・パトリック・シャンリィ 翻訳:鈴木小百合 演出:藤田俊太郎 出演:松岡昌宏 土井ケイト
美術:松井るみ 照明:日下靖順 音響:藤森直樹 音楽:吉田能 衣裳:小林巨和
http://www.parco-play.com/web/program/danny/
「ニューヨーク ブロンクスと思われる場所で出会ってしまった男女の一夜と夜明け。一瞬のような、もしくは永遠のような愛おしい会話。激しく殴ることと、優しくキスすることがまるで同価値のように表現される関係性。作品から滲み出るのは、孤独と孤独が交わることによるロマンチック、ラヴソングのように紡がれていく言葉、言葉、言葉。」「男ダニーが味わった深い海は、女ロバータという、うたかたのまぼろしに過ぎなかったのだろうか。母性と海はどこにある、かたちにならない愛のかたち。帰らなきゃならないのに帰る家がないというメッセージ。それは時代を超え、閉塞感や格差、孤独や個人、生々しくぶつかることのできない現代の世界性の中でより色濃く響き、演劇にしかつくれない、繰り返される言葉の新しさを持ち続けています。」藤田俊太郎
http://www.parco-play.com/web/play/danny/
 夏木マリさんから松岡くんへのお祝いのお花が個性的でマリさんらしくて素敵でした。