(評・舞台)さいたまゴールド・シアター「薄い桃色のかたまり」むき出しの青い精神(徳永京子さん)http://digital.asahi.com/articles/DA3S13156315.html?rm=150
「結成11年で、初めて本公演に迎えた蜷ログイン前の続き川以外の演出家は、岩松了。過去に2作、同集団に戯曲を書き下ろしており、今回は作・演出を兼ねる。土地そのものが主人公のようなスケールの作品は、室内劇の多い岩松にとっても新境地。美術セットを動かす劇場スタッフがそれに応え、地面に表情を与える。」
「抑圧された感情は時空をゆがめ、震災で引き裂かれた恋と、震災によって始まった恋を、メビウスの輪のように接続する。工事中の線路は、やり直したい過去とあり得た未来とをつなぐ回路ではないか。不穏な官能とユーモアが漂う岩松の世界と、年輪が見える肉体から不用心に青い精神をむき出しにする俳優たちは、予想外の調和を見せ、目が離せない。」