ほらほらコーヒーが冷めちゃってるよ 2

好きな人に伝えたいことはできる限り直接伝えます。都々逸作っています。浦和レッズと演劇と映画と音楽が大好き! 田島亮(・中嶋将人)、成河、亀田佳明、イキウメと浜田信也。演出家・藤田俊太郎を応援しています。小林賢太郎・片桐仁、ラーメンズは永遠に好き。B'z、BrandonBoyd&Incubus、JasonMraz、大橋トリオ、Eddie Redmayne

彩の国シェイクスピア・シリーズ第33弾『アテネのタイモン』千秋楽/3回目★★★★★ 

お気に入りのピアス、失くしました。何かの身代わりだと思うと諦めがつきます(笑)
 2017年最後のさい芸へ。
 友達とランチ。終わってからもテンション下がらず、ずっとおしゃべりしていて、お店の閉店まで盛り上がっていた私たち。 
そういえば、幕間にも松岡和子先生と三人で抱き合ったね。「来てくれたのーー」「観てくれてありがとうーー」ってニコニコ喜びに溢れていらした松岡先生。
作品も人も、今の私にあるもの全て蜷川さんが繋げて下ったご縁。一生大切にしよう。
 
「2017年の観劇納めでした。『アテネのタイモン』さいたま公演、とても良い千秋楽でした。というか、とても素晴らしい舞台でした。最初に観た2日目から日々進化し、観るたびに素晴らしさが増していました。鋼太郎さんの「さあ、いこうか」でピリッと空気が締まり、客席との一体感が最後まで続いた。
アテネのタイモン』キャスト全員が良くて本当に見応えがありました。鋼太郎さんのプレッシャーは半端なかっただろうけれど、それを1ミリも感じさせないものでした。カーテンコールで鋼太郎さんがおっしゃっていたように蜷川組とそのスタッフがいなかったら、ここまでのものは出来なかったかも知れない。
蜷川作品の再演の舞台よりもこの『アテネのタイモン』の方が蜷川さんへの追悼を私は感じました。ある意味けじめとなっただろうなと感じました。(2017年は節目の年だったのかと)
一生の宝物にしたい作品を届けてくださった鋼太郎さんと皆様に感謝しかないです。ありがとうございました。
兵庫公演もがんばってください!」
と帰りの電車でtweet
 
今日はC列の一番上手。
始まる前のウォーミングアップを見せる演出で今日は応援している白川大くんが結構前の方でアップしていたのも嬉しい。上手だったので、投獄された主人のヴェンティディアスのことをタイモンに懇願している時の涙をためた瞳が見えなかったことだけ残念だけど、タイモン邸に負債を抱えた主人のために赤い借用書の束を持ってお金を払えと押し寄せた人たちの中心人物となるタイタスはバッチリです。運動神経がいいのかポジショニングがいいのよね〜。本当に今回の白川くんは鋼太郎さんの演出で生き生きしている。全身全霊でいただいた役を夢中で演じているのがわかる。何より楽しそう。もちろん、それは出演者全員が全身全霊で作品を届けてくれているので、きっと劇場の一体感を感じるんだと思う。誰もおいてけぼりにされない。蜷川さんもだったけれど、鋼太郎さんの演出も劇場全部使っている。
白川くん、鋼太郎さんの演出を受けられてよかったねーーーとつくづく思う。俳優側の気持ちもわかってくれるしね。2019年の『ヘンリー五世』も呼んでもらえるといいな(『ヘンリー四世』でケガで休演した矢野くんの代役でランカスター公ジョンを演じたから。蜷川さんも褒めてくれたものね)。
 まだメイク落としていない白川くんと。メイクなしでも綺麗だから、あまり変わらないよ(笑)  
横田栄司さんの後輩たちへの優しさも感じた今日。役も最近悪い人の役が多かった中、今回はとても優しい役。タイモンの執事フレヴィアス。鋼太郎さんとの関係そのものを感じてしまう。1年くらい前かな?横田さんがまるで鋼太郎さんのような演技になっていた時に「んーー?」と思っていたので、今回の横田さんらしい演技も嬉しかった。
帰る時、横田さんがAUNの数人と歩いているところに、白石加代子さんご夫婦がいらして、AUNのメンバーを紹介していた。追い越すのは悪いと思い、少し後ろにいたら、その後、さい芸の事務所にもご挨拶と一緒にAUNのメンバーを紹介していた。きっと鋼太郎さんたち先輩から横田さんもそうしてもらってきたから出来ることだろうなと・・。
 
劇場の一番後ろの手すりを掴んで、アテネを復讐に蜂起したアルシバイアディーズが叫ぶところで柿澤勇人くんの声帯の凄さを実感。「海辺のカフカ」のカラスも好きだったけれど、アルシバイアディーズの武将ぶりには目を見張る凄さがあった。
今日、柿澤くんがずっとプロをメサしてサッカーをやっていたことを聞いてびっくり。怪我をしてサッカーを諦めた時、劇団四季を観てミュージカル俳優を目指したとか・・その後劇団四季に入り、すぐにライオンキングに出たんだってね。スポーツをやっていたから体力も体幹もしっかりしていて、先を読む能力もあり、間の取り方もうまいんだろうね。心に刺さる声。あんなに毎日叫んでいても、声が枯れることがないんだもの。
 
何よりタイトルロールのタイモンを演じた吉田鋼太郎さん。蜷川さんが後を託した1作目、どれだけ大変だったでしょう(成功したので、さらに期待される2作目はもっと大変だと思う)ご自身の劇団AUNシェイクスピアの演出・出演もされていたけれど、世界のニナガワの後継者としてだから、かなりお痩せになっていた姿からも計り知れない重圧だっただろうと想像がつきます。大きな舞台が初めての劇団もメンバーのことも心配だったかもしれないし。ある程度の演出が終ってから(それまでは代役)台詞を覚えたらしい。それで、あんなに素晴らしいタイモンを演じてくれたのだから・・。ますます大好きです、鋼太郎さん。
 
竜也くんの哲学者アペマンタスは出番は少なかったけれど、森に引きこもったタイモンとの口喧嘩〜取っ組み合い〜涙して抱き合うシーン、よかったわ。
ああ・・蜷川組のAUNの谷田歩さんや齋藤慎平くん(←とんぺいくん)、ネクストのみんなのことも書きたいのよねぇーーー。