ほらほらコーヒーが冷めちゃってるよ 2

好きな人に伝えたいことはできる限り直接伝えます。都々逸作っています。浦和レッズと演劇と映画と音楽が大好き! 田島亮(・中嶋将人)、成河、亀田佳明、イキウメと浜田信也。演出家・藤田俊太郎を応援しています。小林賢太郎・片桐仁、ラーメンズは永遠に好き。B'z、BrandonBoyd&Incubus、JasonMraz、大橋トリオ、Eddie Redmayne

『Take Me Out 2018』 

『Take Me Out 2018』演出家・藤田俊太郎インタビュー&稽古場レポート(ローソン演劇宣言! B版)http://engekisengen.com/stage/shuzai/tmo2018/
 
――この作品の内容は、LGBTや格差、差別など繊細な部分を描いていますが、演出するにあたってどのような部分を意識していますか。
藤田「2016年初演はとにかく分かりやすくしようと思いました。この作品の舞台は、大リーグのメジャーリーガーたちのロッカールームや球場です。LGBTをはじめ、差別されている人たちを描くという要素があります。2016年の時点では、カミングアウトしているメジャーリーガーもいました。その状況は日本において、近い事例があるかと言われるとないと思います。ゲイであることを告白したスタープレーヤーがいて、それに対してチームはどのように感じたか、それを取り巻くメディアであったり、社会的な状況というものをきちんと伝えたいと思いました」
――2018年は初演から大きく変わったとお聞きしましたが、どのような点が変わりましたか。
藤田「“言葉の演劇”をやりたいと思います。前回可動式のセットでやっていたシーンチェンジや状況説明をできるだけへらして、俳優の言葉・演技だけで伝えられるようにしました。そして作品の時代設定をブロードウェイ版が上演された2003年にしました。まずはいつの時代の話なのかを明確にすること。そして、2001年同時多発テロ以降の時代の空気感。時代を2003年に設定することで、台本の細かいニュアンスやディティールに一本芯が通りました」
 
――最後にお客様に向けてメッセージをお願いします。
藤田「この作品は、お客様に問いかけながら、お客様と一緒に答えを見つけていく作品です。誰かが“Take Me Out”してくれるのだろうか。それとも自分は誰かを“Take Me Out”できるのだろうか。今作で描かれている“本当の愛”は、演劇に置き換えても良いし、日常の中における誰かに置き換えても良い。お客様が日常を見つめながら、“本当の愛”とは何だろうという問いを問い続ける作品です。しかし、全く難しくはなく、とても楽しいシーンに溢れているので是非劇場にお越しください。ただ、刺激は強いです(笑)」
そしてインタビューの最後に藤田は「作家のリチャード・グリーンバーグは本当の愛を語る時に、本当の愛の言葉を使いません。差別や格差を描く時に、差別や格差をダイレクトに描くのではなく、それを美しい言葉のように置き換えて描いていきます。そのため、お客様自身が本当の差別や格差を見つけ出す、そして本当の美しさを見つけていくというストーリーになっています」と付け加えた。
撮影/岡千里 取材・文/ローソンチケット

2018年版、すごく楽しみ!!