仕事帰りにザ・スズナリへ。3回目のコタン虐殺。
たくさん殺陣あり、歌と振付けあり、衣裳替えたくさんあり(serial number組の3人、とくに亮ちゃん)。そういう段取りを体で覚えないと演技部分に影響するだろうから、優れた俳優って凄いなぁとつくづく思う『コタン虐殺』。
亮ちゃんのメイクがこの前より少し落ち着いていてちょうどよかった。
以下ネタバレあります。
「白老町の町長はアイヌを観光の道具に使っているので、オレが死刑を執行する」という趣旨の犯行声明文を持っていた彼(舞台での役名は八木原)。
白老町長殺傷事件を起こした八木原のこと「思想はあるけれど、アイデンティティはない男」だと亮ちゃん。あれからずっと八木原(ノンセクト・ラジカル)と文四郎(松前藩の権左衛門の秘密の部下であり、はぐれシャモ。武士ではなく一匹狼的な男)のことを考えていたのがスッと府に落ちた。信念、思想はあるけれど…。
だから、捕まって「僕はアイヌだ」と言い張っていた広島出身の男は10年後に新聞社を襲撃している(赤報隊事件)。アイヌだと言いながら、杉木コタさん演じる佐久刑事(アイヌの血が入っている)の言葉に度々たじろいだし、佐久刑事が言った「お前らが差別を諦めればいいんだ」に彼の心が揺らいだのがよくわかった。八木原の弱点が顔を出す。本当の差別をわかっている刑事の言葉だから。メナシクルのシャクシャインと刑事のニ役を演じているコタさんの説得力、凄いです。
シャクシャインと一騎討ちになったシャムクルのオニビシ(イワヲさん)が後ろから刺客(文四郎)に斬られるタイミングで、色んな楽器に囲まれて座っている鈴木光介さんが後ろにある太鼓を両手でドンって叩くのですよ。それが超絶かっこいいのーー!
鈴木光介さんだけ見れる第三の目がほしいくらいです。
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彼は「世界革命浪人」に憧れたのかしら。
https://ameblo.jp/damedamewanko/entry-11794716619.html
彼は22歳だったらしい。
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