ほらほらコーヒーが冷めちゃってるよ 2

好きな人に伝えたいことはできる限り直接伝えます。都々逸作っています。浦和レッズと演劇と映画と音楽が大好き! 田島亮(・中嶋将人)、成河、亀田佳明、イキウメと浜田信也。演出家・藤田俊太郎を応援しています。小林賢太郎・片桐仁、ラーメンズは永遠に好き。B'z、BrandonBoyd&Incubus、JasonMraz、大橋トリオ、Eddie Redmayne

『Le Fils(ル・フィス) 息子』★★★★★


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プレイハウスにて『Le Fils 息子』観劇。F列通路沿い。

良い舞台でした。家族というか親子、夫婦が大きな壁に当たり向き合う時、正解を見つけるのはとても難しいと思う。
あの時やあの時、ピエールが息子ニコラのために選んだ答えが違っていたら…仕事をする手を止めていたら…それで結末が変わったかはわからないけれども。

お目当ての浜ちゃんの出番は後半(まだかまだかと私)白衣にお髭が素敵💕
ニコラと医師と看護師の場面がもっとあれば彼らがニコラにどう寄り添ってきたかわかるけれど…それがないから観客はピエールとアンヌと同じ状況でニコラに会うことに。
あー浜ちゃん(じゃない、ドクター!←ドクターの名前、聞き取れず)そんなにすぐに決断を迫らないでー!となる私。

ソフィア役の伊勢佳世ちゃん大活躍。とても良かった。夫の息子であるニコラに寄り添おうとしたのも、夫と自分と子どもとの生活を守りたかった気持ちもわかる。アンヌ若村麻由美さんとの対比を見ながらどちらにも共感。
ニコラ、ピエール、この4人の気持ちをひとつも否定できない私。

岡本健一岡本圭人親子。父と子をリアル父子で演じるのは難しいだろうと思っていたけれど「本当の親子に見える」俳優二人をシンプルな気持ちで見つめ物語にのめり込みました。

大好きな父が自分に期待していることがわかる。自分の存在意義を見つけられない葛藤をうまく外に出せないから自傷行為に走るのか… その原因の一つにあるだろう親の離婚。感情を爆発してもしても湧き上がるのだろう、思春期の男の子を岡本圭人くんは繊細に演じていました。

父ピエールと息子ニコラのダンスシーン、可愛かったな〜。最後はソフィアも踊ってた😆

スタイリッシュな演出!根拠はないけれど、フランスっぽい。世界で上演されての日本初演も同じ美術かな?(同じでした。※)映画化の準備中とのこと。

 取り急ぎ、Tweetした感想↑を載せて、今夜は寝ます。

 

ニコラ(岡本圭人)17歳 高校生
アンヌ(若村麻由美)二コラの実の母
ソフィア(伊勢佳世)ピエールの再婚相手
医師(浜田信也)   
看護師(木山廉彬)
ピエール(岡本健一)二コラの父 弁護士
作:フロリアン・ゼレール(Florian Zeller) 翻訳:齋藤敦子
演出:ラディスラス・ショラー(Ladislas Chollat)
美術:エドゥアール・ローグ 照明:北澤真 音響:井上正弘 衣裳:十川ヒロコ ヘアメイク:佐藤裕子   演出助手:城田美樹 通訳:加藤リツ子 舞台監督:瀧原寿子 

「何かを変えたい。でも、どうしたらいいか分からない。」
17歳のニコラは、難しい時期を迎えていた。両親の離婚により、家族が離ればなれになってしまったことにひどいショックを受けて動揺し、何に対しても興味が持てなくなってしまっていた。嘘を重ねて学校にも行かずに日がな一日、目的もなく一人で過ごしていたところ、学校を退学になってしまう。父親(ピエール)は新しい家族と暮らしていたが、母親(アンヌ)からニコラの様子がおかしいことを聞き、何とか彼を救いたいと、離婚後距離を置いていた息子と、向き合おうとする。生活環境を変えることが、唯一自分を救う方法だと思えたニコラは、父親と再婚相手、そして年の離れた小さな弟と一緒に暮らし、新しい生活をスタートさせるのだが・・・・・・。悩み、迷い、傷つきながら、自分を再発見していく絶望した若者の抒情詩。

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※フランスの『Le Fils』

www.doitinparis.com