新宿シアタートップスにて『BIRTHDAY』千秋楽。Ｃ列で。
３回観ることができて幸せでした。ホントはもっと観たかったけれどね〜。
その３回ともそれぞれのアプローチが違っていて、毎回新しく、おもしろかった。しずちゃんはあまり変わりなかったけれど、しずちゃん演じるアフリカ系の（大らかな）助産師ジョイスの「ご安心ください」と不敵な笑みを受ける亀ちゃんエドがいちいち楽しかった〜。
リーディングなので、台本持ったまま、手を握る・見つめ合う・頭をなでる・おでこにキスをする・お熱を測る（亀ちゃん指をくわえて表現）・座薬を入れる・お腹をさする・点滴をする・カテーテルを使う・ゴム手袋をパチンとはめる・・・などはセリフだけなのに… 情景が見えてくる。
前回難産だった妻のために妊娠している夫エドを演じた亀ちゃんはほぼ動かないのにリーディングだということを忘れてしまう。台本読んでいるのに痛みや吐き気がリアルで、ヒステリック感、ラストの幸福感の振り幅がすごい。私が観た回全部素晴らしかったけれど、中でも今日がいちばん良かったーーーー！だからごめんなさい。今日も亀ちゃんばかり見ちゃったわけです。
妻リサ・宮菜穂子さんとは阿吽の呼吸で、会話のキャッチボールのタイミングがほんとうのパートナーみたいでした。←イメージだけど。エドのヒステリーを受け止めてくれるキャリアウーマンな妻（妻が働いている夫婦）。夫婦の背景（エドはマザコンだけど、とても優しい夫）までも見えるリーディングならでは楽しさ。
ほぼふたり芝居の『BIRTHDAY』素晴らしかった！Happy birthday 赤ちゃん！名前、なんてつけたのかな〜。前途多難だけれど、この夫婦なら喧嘩しながらも乗り越えられるはず。
この舞台を観た男性は、女性の出産の大変さ、痛みをエド亀ちゃんから実感しちゃったかもね。
今日の研修医のナターシャ石山蓮華さん、病室に入ってきたときの自己紹介の声にびっくりしました。ジョイスと対照的な存在でした。
イギリスでは男性の妊娠・出産は多いのか、この日のNHSの産婦人科医院では男性の出産が多かった様子。白人ミドルクラスの人種差別… 英国は誰もが市民病院に入れないのね。
本多劇場グループnext 『BIRTHDAY』
作：ジョー・ペンホール 翻訳：小田島創志 演出：大澤遊
そういえば、いつ書かれた本なのかな？「ステファン・マンガンとルイーズ・ブリーリーがジョー・ペンホール（英語版）作の『バースデイ』Birthday に出演。この作品の監督はロジャー・ミッシェル（ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーにも参加）で、2012年にロイヤル・コートで上演されている。」とあったから、10年前かな？
「〜「BIRTHDAY」 本日20日14時公演千秋楽です。舞台裏で日々進化してることがわかる、何が今舞台で起きてるのだろう？色々なきっかけを忘れるぐらい、声と本に集中してます
客席で観たいのに、舞台裏におります。客席で観てみたい。」と本多槇一郎さん https://twitter.com/shin1rohonda/status/1439638615655550979?s=21
客席の後ろにいらっしゃるのかと思っていました。ほんとに日々進化していたことがよーくわかりました。もっと観たかったーー。
『BIRTHDAY』２回目★★★★★ - ほらほらコーヒーが冷めちゃってるよ 2
Joe Penhallの『BIRTHDAY』
