ほらほらコーヒーが冷めちゃってるよ 2

好きな人に伝えたいことはできる限り直接伝えます。都々逸作っています。浦和レッズと演劇と映画と音楽が大好き! 田島亮(・中嶋将人)、成河、亀田佳明、イキウメと浜田信也。演出家・藤田俊太郎を応援しています。小林賢太郎・片桐仁、ラーメンズは永遠に好き。B'z、BrandonBoyd&Incubus、JasonMraz、大橋トリオ、Eddie Redmayne

映画『MINAMATA-ミナマタ- 原題:Minamata』★★★★★

ジョニー・デップJohnny Deppが製作、主演を務めた映画『MINAMATA-ミナマタ-』(監督:アンドリュー・レヴィタス)を日比谷で。

ユージン・スミスを知ったのは学生の時で、有名な「楽園への歩み、ニューヨーク郊外」というふたりの子どもの後ろ姿の写真でした。

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2021年、水俣病の「公式確認」から65年なんですね。
W・ユージン・スミスアイリーン・美緒子・スミス夫妻の写真集『Minamata』(1975年)をもとに製作された本作。

1971年(昭和46年)に来日し、アイリーンと水俣に住み、漁民たち患者家族に密着し寄り添い、水俣病の惨禍を世界に伝えたのですね。ユージン・スミスが人生をかけて撮った水俣病の写真が反響を生んだこと。

恥ずかしいことにユージン・スミスが関わっていたことを私は知りませんでした。水俣病は昭和にあったことどまりでした。ごめんなさい。
まだ終わっていないこと、未だに苦しめられている人たち、裁判が続いていること、闘っている人たちがいること。それは水俣病だけでなう公害病全てにおいて。

ジョニー・デップをはじめ、日本人キャスト全員素晴らしかった。リアルなドキュメンタリー映画のようでした。当時の実際の映像が流れたりもしますが、全体を通して重苦しい映画ではなく、アメリカ映画だなと…。オープニングから美しい音楽が流れ、水俣の一見すると美しい景色、直向きに病と闘っている人たちとユージン(その支えにアイリーン)の心の繋がりが公害病の怖さを画面から強く訴えかけてきて、胸を打たれました。

多くの方に映画館で観てほしい映画です。

あらすじ「1971年、アメリカの写真家W・ユージン・スミス「ライフ」誌に掲載された数々の「フォトグラフィック・エッセイ」で有名になるが、隠遁者となっていた。別の仕事をしていたスミスは、情熱的な日本人翻訳者のアイリーンから、水俣を訪れて水俣病を撮影・記録するよう促される。スミスは、地元の警察や政府の共犯者である[要出典]企業の貪欲さがもたらす破壊的な影響の正体を暴くために最善を尽くすことをついに確信する。水銀中毒と水俣病による沿岸地域の被害を記録するために、彼は日本の水俣を訪れた。水俣病は、化学会社チッソが引き起こした産業公害が原因であった。ミノルタのカメラだけを持って強大な企業に立ち向かい、スミスは壊れたコミュニティの信頼を得て、この物語を世界に伝えるための画像を見つけなければならない。しかし、スミスは現地で厳しい報復を受けることになるが、この報道によって、彼はフォトジャーナリズムの象徴となる。」

longride.jp

アイリーン役の美波は、よく知っている彼女の顔はスクリーンから見えなくてそこにいる違和感がまるでなかった。素晴らしかった。

抗議運動のリーダーに真田広之さん、原因企業チッソの社長に國村隼さん、最初にユージンを迎えてくれる住民に浅野忠信さん、そして加瀬亮さんなど。私は加瀬亮さんが素晴らしかったと思う!

監督:アンドリュー・レヴィタス
音楽:坂本龍一
制作国:アメリ
製作:サム・サルカル ビル・ジョンソン ガブリエル・タナ ケビン・バン・トンプソン デビッド・ケスラー ザック・エイバリー アンドリュー・レビタス ジョニー・デップ
製作総指揮:ジェイソン・フォーマン ピーター・タッチ スティーブン・スペンス ピーター・ワトソン マリー=ガブリエル・スチュワート フィル・ハント コンプトン・ロス ノーマン・メリー ピーター・ハン
脚本:デビッド・ケスラー スティーブン・ドイターズ アンドリュー・レビタス ジェイソン・フォーマン
撮影:ブノワ・ドゥローム
美術:トム・フォーデン
衣装:モミルカ・バイロビッチ
編集:ネイサン・ヌーゲント
音楽:坂本龍一
音楽監修:バド・カー

W・ユージン・スミス(ジョニー・デップJohnny Depp)
ヤマザキ・ミツオ(真田広之
アイリーン(美波)
ノジマ・ジュンイ(國村隼
キヨシ(加瀬亮
ツムラタツオ(浅野忠信
ツムラ・マサコ(岩瀬晶子)
ロバート・"ボブ"・ヘイズ(ビル・ナイ Bill Nighy)

映画ですが、史実に基づいているので書いてもネタバレではないと思うけれど、まっさらで観たい方は以下は読まないでね。

予想通り、加害企業から妨害され彼が撮った写真は家ごと焼かれ… 暴行され… 家を焼いた男の母親も被害者だったことがわかる。それでも生活のために雇われているから、妨害するしかなかったことも。病に苦しむ人たちが暮らす一方、加害企業は、その家族らを雇い稼働している。福島の原発とリンクする。

ユージンが撮った写真が『LIFE』誌に載った(チッソ水俣工場の排水管から不知火海メチル水銀を含んだ工場廃液が流される様を撮影したとされる写真「排水管からたれながされる死」)ことで加害企業を動かしたことは大きな一歩だったのでしょう。↓「入浴する智子と母(Tomoko and Mother in the Bath)」実際の写真。

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