ほらほらコーヒーが冷めちゃってるよ 2

好きな人に伝えたいことはできる限り直接伝えます。都々逸作っています。浦和レッズと演劇と映画と音楽が大好き! 田島亮(・中嶋将人)、成河、亀田佳明、イキウメと浜田信也。演出家・藤田俊太郎を応援しています。小林賢太郎・片桐仁、ラーメンズは永遠に好き。B'z、BrandonBoyd&Incubus、JasonMraz、大橋トリオ、Eddie Redmayne

「兎、波を走る」出演・高橋一生

2021年の『フェイクスピア』で初出演、早くも2作目の「兎、波を走る」出演・高橋一生NODA・MAPに見出す俳優としての現在地点(内田正樹さん)

――本番中の野田さんの様子は? 高橋:自分でわざと足をもつれさせてみたり、実験的なことばかりされるんです。常に舞台の上で何か新しい感覚を探しているような感じで面白いですし、刺激を受けます。野田さんはいつも舞台袖でみんなのお芝居をにこにこしながら眺めていらっしゃる。そんな野田さんをこっそり盗み見することも僕の楽しみの一つです。出番が近づくと「さあ、行くぞ!」という感じでぴょんぴょんと跳ねる野田さんの後ろ姿を見ているだけで、こんなにも板の上に向かうことにうきうきしている人とご一緒できて幸せだと感じます。

――例えば役を演じ終えた後もその役の人格や影響からしばらく抜け出せなくなってしまうような体験はありましたか? 高橋:無いですね。自分が役になりきってしまう恐怖というのも、人からは聞いたことがありますが、自分で感じたことはいまのところ全く無いです。僕は自分を“器(うつわ)”のようなものだと思っていて。そこに何色の水が入って見え方が変わったところで、僕という器は変わらないというか。

――いま高橋さんが感じている舞台の面白さとは? 高橋:稽古場では野田さんとキャスト、スタッフの皆さんが一丸となって一生懸命にホップ・ステップ・ジャンプを繰り返す。野田さんは無駄や失敗を恐れずに、何でもまずは試しに全員でやってみる。それも僕にとってはNODA・MAPの醍醐味。一人で失敗するよりも、全員でトライ&エラーを繰り返すほうが血肉になりますし、皆さんのホップやステップから受けた刺激もたくさんありますから。そしてやっぱり、幸福な座組であればあるほど、ジャンプの飛距離もすごい記録が出るんです。

――マイノリティな物の捉え方とは? 高橋:たとえば『フェイクスピア』の時は、お客様の心を動かしたいと思っても、皆さんに「届けよう」とは思っていなかったというか。その向こう側にいる近しい人に向けてボールを投げるような感覚で演じていて、お客様はあくまでその間にいる存在という感覚でした。NODA・MAPに限らず、板の上での僕はずっとそんな感じなんです。

www.nodamap.com

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