【インタビュー🎙】新国立劇場「デカローグ」全十篇に出演中。亀田佳明が明かす、“ある余白の存在”への思いhttps://t.co/mCndB7c3cI
— ぴあ ステージ編集部 (@PiaStage) 2024年6月21日
4ヵ月に渡るプロジェクトもいよいよクライマックス!“最終章”デカローグ7〜10は今週末開幕です✨#亀田佳明 #デカローグ #新国立劇場 pic.twitter.com/mJwDw7e7KW
新国立劇場「デカローグ」全十篇に出演中。亀田佳明が明かす、“ある余白の存在”への思い2024/6/21 - ぴあエンタメ情報
取材・文:加藤智子さん 撮影(舞台写真除く):石阪大輔さん 一部抜粋
「一つひとつを振り返る間もなく、ずっと駆けてきました。皆さん僕の体調をすごく心配してくださって、「大丈夫ですか?」「顔、疲れてますよ」と言ってくださるんです(笑)。それぞれの作品が別のお話ですし、意外とこんがらかることもなかったんですよね。役柄の職業は登場する回によっていろいろと変わるけれど、関わり方としてはひとつ通底しているものがありましたから。この役が人、物語をどう見つめていくかということに関しては、一貫したものがあると感じていたんです。」
「そうすることで、物語がより立体的に見えてくるようなところもあるのかなと思います。すごく明確に、具体的に書かれた部分がありながら、終わった後にどこか余白を残す部分もあって、お客さまが「この後どうなるのかな」「ふたりの関係はどうなっていくのかな」と想像していくこと、また作品がどう昇華していくのかということもひっくるめて、その手助けとなるのが、僕の演じる「男」という存在なのかなと。“ある余白の存在”と捉えてもいいんじゃないかと思うのですが、そうであればやはり、偏った価値基準とか評価というものがあまりない、フラットな状態でいるべきなのかなと思います。」
「小川さんは、物語や人を見つめ、俯瞰しつつ寄り添っていく、キェシロフスキ監督が本来描いていたように「男」を存在させている。一方の上村さんは、演劇ならではの存在感で、物語に入りこんでいく。「男」がみんなの中にズボッと入る瞬間があって、実験的な要素としてこの存在を捉えているという印象があります。物語に「入れてみちゃえ!」と(笑)。」
「僕は家にある漬物石みたいにずーっと劇場にいます(笑)。ただ、稽古場は小川さんの稽古場、上村さんの稽古場と2班あって、それぞれへの参加はどうしても数日おきになってしまうので、馴染むまで少し時間がかかってしまう。まるで転校生みたいで、毎回ドキドキしています。」
──本プロジェクトの“最終章”となるデカローグ7〜10では、どのような物語が展開されるのでしょうか。
「作品のテイストがずいぶん変わっていきます。人の苦しみや葛藤を直接的に描きながら、それゆえに生まれる滑稽さ、「人間ってこんなんなっちゃうの?」「でも、それも人間だよね」と、ちょっと笑って許してしまうような方向性に向かったり、荒唐無稽な部分もより強くなったり。それも含めて、この監督が本当に人間に対する愛情を信じている、その深さみたいなものをより強く感じますよね。すごく豊かに笑えたりとか、ホッとしたりとか、その中に苦しみはあるけれど、どこか上向きに終わっていく、人間に対する愛みたいなものを深く感じられる作品になっているのではないかと思います。ここから観ていただいても十分に楽しめる作品ですので、ぜひ劇場に来てご覧になっていただけたらと思います。」
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- https://x.com/nntt_engeki/status/1804051210804302066?s=46
- 公演期間:2024年6月22日[土]~7月15日[月・祝]プログラムD 約2時間20分(第7話:55分 休憩:20分 第8話:65分)
- プログラムE 約2時間15分(第9話:60分 休憩:20分 第10話:55分)
- ※時間は変更になる場合があります。(6/20更新)
- 竪山隼太くん https://x.com/hayata_tateyama/status/1804146850452377652?s=46
- 田中穂先くん https://x.com/17hosaki/status/1804141435685605678?s=46