ほらほらコーヒーが冷めちゃってるよ 2

好きな人に伝えたいことはできる限り直接伝えます。都々逸作っています。浦和レッズと演劇と映画と音楽が大好き! 田島亮(・中嶋将人)、成河、亀田佳明、イキウメと浜田信也。演出家・藤田俊太郎を応援しています。小林賢太郎・片桐仁、ラーメンズは永遠に好き。B'z、BrandonBoyd&Incubus、JasonMraz、大橋トリオ、Eddie Redmayne

デカローグとイキウメ奇ッ怪

📌★上演中★『デカローグ』プログラムD・E開幕レポート到着!ローチケ(文:黒豆直樹さん)

一部抜粋(文:黒豆直樹さん)

『デカローグ7 ある告白に関する物語』の主人公は両親と同居する22歳のマイカ(吉田美月喜)。彼女には歳の離れた6歳の妹・アニャ(安田世理/三井絢月)がいる。実はアニャはマイカが16歳の時に国語教師のヴォイテク(章平)との間に生んだ娘なのだが、醜聞を恐れたマイカの母・エヴァ津田真澄)はアニャを自分の娘としたのだった。マイカは大学の最終学年を前に退学し、アニャを連れて国外逃れようと考えるが…。
「〜 このエピソードにおいて、鮮烈な存在感を放っているのが、津田が演じる母親・エヴァである。そもそもアニャを自分の娘としたのは、16歳のマイカの出産が醜聞になるのを避けるためだったはずだが、マイカがアニャを連れて失踪した後のエヴァの狂乱ぶりからは、「世間体」などという言葉では説明しきれない深い業や執着心が垣間見える。マイカエヴァというすれ違う母と娘の姿が「母親というのは何なのか?」を問いかける。」

『デカローグ8 ある過去に関する物語』の主要人物は、大学で倫理学を教えるゾフィア(高田聖子)と彼女の著書の英訳者であるエルジュビェタ(岡本玲)という2人の女性。エルジュビェタがゾフィアの元を訪れたことで、第二次大戦中にユダヤ人の少女の身に起きたある事件の真相が明かされていく
「舞台上にはこれまでのエピソードでは見られなかった分厚い壁が現れ、物語の冒頭、暗闇の中でその壁に「SIN(=罪)」という文字が映し出される。それは、ゾフィアが戦後40年以上にわたり、心の内に抱え続けてきた罪悪感であり、エルジュビェタが現れたことによって、ゾフィアは改めて過去に対峙することになる。倫理、過去、罪…と堅苦しい言葉が並ぶが、不思議とこの物語を流れる空気に重苦しさはない。何より、この作品を魅力的なものにしているのが、ゾフィアとエルジュビェタが静かに向き合い、紡ぎ出す言葉の数々から伝わる心地よい温もり。2人の姿や佇まいからは、年齢や過去を乗り越えた2人の女性の連帯が感じられ、ある種の“シスターフッド”の物語とも読み取れる。」

『デカローグ9 ある孤独に関する物語』十戒のひとつ「隣人の妻を欲すなかれ」をモチーフにしており、そこで描かれるのは「不倫」、「夫婦間における“性”の在り方」という現代の日本において最も世間をにぎわせるテーマともいえる事象である。
「~ こちらのエピソードで際立つのが、生きることにもがき、苦しむ男たちの滑稽で情けない姿。伊達が演じるロマンは、妻の言葉に安堵しつつも疑心暗鬼で浮気を疑い、それでも直接彼女を問い詰めることもできず、彼女にかかってくる電話を盗聴し、浮気現場に張り込み耳をそばだて、嫉妬と悔しさにむせび泣く。一方、ハンカの浮気相手のマリウシュはキラキラした瞳で、ただひたすらにハンカを愛する、カワイイ大学生。フラれてもめげない一途な若者を宮崎秋人が好演! いずれの男も情けなく、かっこ悪く、そして愛おしい。そんな滑稽ささえも、人生の一部であり、生きていればこそ――『デカローグ8』とはまた違う形で人生讃歌、生きることのおかしみを教えてくれる作品となっている。万里紗も、嘘偽りなく理性でロマンを愛し、そして肉体でマリウシュを求める妻のハンカの孤独を見事に体現。性別や年齢、置かれた立場によって見え方の違いが楽しめる作品と言える。」

『デカローグ10 ある希望に関する物語』物語は主人公のひとりであるアルトゥル(竪山隼太)がボーカルを務めるパンクバンドのライブで、メロディそっちのけで「殺せ! 殺せ!」と十戒の教えとは正反対の言葉をシャウトするシーンで幕を開ける。
「本来、手紙を送るために存在し、表に書かれた数字の価値しか持たないはずの切手に執着し、翻弄される人間たちの欲深さを軽妙に描きつつ、やはりこうした愚かさもまた人間の持つ一面であると教えてくれる。」
「ちなみに、各エピソードで登場人物たちが人生の岐路に立ったタイミングで姿を現す、亀田佳明が演じる謎の“男”は当然、この『デカローグ7~10』でも登場する。シチュエーションや出で立ちも気になるところだが、あるエピソードでは原作のTVシリーズにもない驚きの行動を見せるシーンも…。
愚かで、時に欲望に負け、過ちを犯す人間たちの“生”への希求を描き出す4篇の物語を堪能してほしい。」

📍唐戯曲の豊かさ再認識…「おちょこの傘持つメリー・ポピンズ」、伝説的映画の舞台化に挑戦「デカローグ」 : 読売新聞オンライン 

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小間井藍子「ある集合住宅を舞台にした10の短編を4月から上演してきた新国立劇場 「デカローグ」 が完結。伝説的ポーランド映画の舞台化だったが、なかなかハードルは高かったのでは。娘を自分の母親から取り戻そうとする女性を描いた「デカローグ7」は出色だと思ったが……。

祐成秀樹さん「1~8を見た中で好きなのは、美女の生活を望遠鏡でのぞき続ける若者が主役の6。コミカルな設定と、登場人物の抱える孤独を通して愛し合うことの尊さについて考えさせられた。他も総じて面白かったが薄味な印象だった。

昨日 (有給休暇)『オセロー』の前にイキウメの『奇ッ怪 小泉八雲から聞いた話』のチケット発券に芸劇に行ったら…モダンスイマーズも終わり何も公演やっていない小劇場が少し寂しげ。
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お稽古始まったようです。f:id:Magnoliarida:20240704003400j:image
https://x.com/ikiume_kataru/status/1808494503491522769?s=46

イキウメン和装です〜。浴衣で行こうかしらって思っちゃった〜。(10年くらい着ていない💦)

https://x.com/tomomaekawa/status/1807684835559031020?s=46