『デカローグ DEKALOG』プログラムＥをやっと観劇。Ｃ１列センターブロック。キャーー天使〜っ❤️なお席です。終演後にトークがあり、たくさんお話を聞くことができて楽しかったです。45分たっぷりあったので何を書けばいいのか…
ラストにふさわしい２作品でした！ そのプログラムＤ（７・８話）もＥ （9・10話）も全て１話完結で。良質な演劇が観られるのでぜひ！
また観るので 今日はサラッと。でもネタバレしちゃうかも。
原作：クシシュトフ・キェシロフスキ／クシシュトフ・ピェシェヴィチ
翻訳：久山宏一 上演台本：須貝 英
演出：Ｅ 小川絵梨子／Ｄ上村聡史
美術：針生 康 映像：栗山聡之 照明：松本大介 音楽：阿部海太郎 音響：加藤 温 衣裳：前田文子 ヘアメイク：鎌田直樹 演出助手：長町多寿子／西 祐子 舞台監督：濵野貴彦 清水浩志 総合舞台監督：齋藤英明
📞デカローグ９（プログラムＥ）ある孤独に関する物語 演出：小川絵梨子
＜あらすじ＞「性的不能と宣告された夫は妻に事実を告げる。夫を励ます妻だが実は妻には既に若い恋人がいた。
40歳の外科医ロマンは、同業の友人から性的不能になったと診断され、若い妻であるハンカと別れるべきではないかとほのめかされる。夫婦は診断結果を話し合い、お互いに別れる気はないことを確認するが、実はハンカは若い大学生マリウシュと浮気をしていた......。」
第六戒「姦淫してはならない。」
出演：伊達暁 万里紗 宮崎秋人 笠井日向 鈴木将一朗 松本亮 石母田史朗 亀田佳明🐢
不倫していたのに〜とハンカ（万里紗）に共感できるところは０%ですが、とても良い演出でした。好き。冒頭の雨にまず感動…ロマンの上にだけ降る雨。 走る車、自転車のバックの映像、音楽、音響、照明、５台の電話（ロマン家の２つの電話、マリウシュの家の電話、ハンカのママのアパートの電話、公衆電話がこの９の重要なのはアイテム）、団地のキューブの使いかたも素晴らしかった。
ロマン（伊達暁）の患者で手術が成功した少女オラ（笠井日向）の歌声は生きる希望。喉のために煙草はやめてね。
煙草オラに聞いてロマンが購入したクラシックのレコード。ブッデンマイヤー（ブーデンマイヤー）はキェシロフスキさんが考えた架空の作曲家。つい検索しちゃうよねー。
ハンカが不倫の相手に選んだ男マウリシュ（宮崎秋人）が若くもチャラくもなく20代後半くらいの男性だったらどうしたかなぁ。昨日まで密会していたのに冷たく突き放されてマリウシュだって急に関係を終われないよね。ハンカ勝手すぎる。というか、すごい命令口調にも驚く。ふられてもめげない（ストーカー気質の）マリウシュ。美しいハンカがマリウシュと付き合うことになった経緯を知りたい。
彼女にとってこの先ロマンと生きてゆくことが不倫の代償だと思うけれどそれだとロマンが気の毒な気も… でもロマンは彼女が好きだから赦している（代わりにハンカは彼がした盗聴や覗きを赦すのか）。夫婦には他人にはわからない絆があるだろうから嫌いあっていない２人は上手く（最初は騙し騙し…）やっていくのか、それとも若くて美しい妻ハンカはまた誰かと…な気もします。
天使（亀田佳明）は自転車でロマンとすれ違います。起こることがわかって見つめていますね。
デカローグ10の主役である竪山隼太くんと石母田史朗さん。デカローグ９に石母田さんは少しだけ出演。隼太くんは「電話の声」のみ出演。劇場（楽屋？）にいるのだからチラッと出ちゃえばいいのにーー。ダメ？😆
📀デカローグ 第９話 ある孤独に関する物語の感想
🔑デカローグ１０（プログラムＥ）ある希望に関する物語 演出：小川絵梨子
＜あらすじ＞「父の死により久しぶりに再会した兄弟は、父の遺品によって予期せぬ事件に巻き込まれていく。
パンクロックグループのリーダーである弟のアルトゥル（竪山隼太）は、コンサート会場にやってきた兄イェジ（石母田史朗）から、疎遠になっていた父が亡くなったことを告げられる。父のフラットを訪れた兄弟は、彼が膨大な切手コレクションを残していたことを知る。父のコレクションに計り知れない価値があることを知った兄弟は次第にコレクションへの執着を募らせ、偏執的になっていく......。」
第十戒「あなたの隣人の財産を欲しがってはならない。」
出演：竪山隼太 石母田史朗 鈴木将一朗 松本亮 伊達暁 宮崎秋人 笠井日向 亀田佳明🐢 ローザ🐕🦺
おもしろかったーー。兄弟っていいな〜。病院のナースと…には「もぉ男って… 」となったわけですが。
亀田佳明天使は、デカローグ６のトメクの同僚！あのときの制服とメガネでした〜。
出演者のひとりローザ役のロキス🐕🦺ちゃん爆音でも動じない！凄いわ〜。隼太くんは犬を飼ったことがなく、今は「餌をくれる人」として認知されていると言っていましたが、すっかり仲良しな感じでした。
笑っちゃうくらい、父（デカローグ８に出てきます。貴重な切手を手に入れてはしゃいでいました）の遺品の切手が破格の値打ちだとわかり、目の前に転がり込んできた欲に目が眩む兄弟が可笑しい。それが人間だよねー。そして、疎遠だった、母を幸せにしなかった父親が実はその世界（切手収集コレクター）では一目置かれていたことも知って、少しずつ変化していき、結果、価値のある切手に夢中になっていく様子も可愛かった〜。だから全てを失って振り出しに戻ったときに笑い合える関係って幸せ。
あ、でも結局犯人の目星が付くわけだから、あのあと警察に知らせたかな〜？
全話でテーマにあった十戒だけど、パンクロッカーの弟アルトゥルがシャウトする歌の歌詞が、それを笑い飛ばすようなもので、なんか人間の弱さを自ら笑って終わるデカローグ！
デカローグ８で切手を手に入れてはしゃぐパパ（大滝寛）と同じようにはしゃぐイェジ。離れていても似ているのは親子だなぁ〜。 石母田さんが大滝さんの演技を観て取り入れたそうです。
この「ある希望に関する物語」のラストにこうきたか〜の小川絵梨子さんの演出、 団地の上に立って客席を見つめている天使のまなざしに感動(T ^ T) （ヴィム・ヴェンダースの「ベルリン天使の詩（1987）」の天使を思い出します。ポーランド🇵🇱の民主化運動が背景にあるデカローグと同時期のドイツ🇩🇪の冷戦時代最後の映画。）あの場面があってこのデカローグを完結できます。天使は次の団地（日本かも！？）に行くのかなぁ。なんてことを思いました。
こう書いたけれどプログラムDもEも全て１話完結。良質な演劇が観られるのでぜひ！
🐕🦺🕺🦮「シェパードのローザとローザのカバー、ドーベルマンのセシル、本当に愛おしいです！」と隼太くん。いい写真！
https://x.com/hayata_tateyama/status/1807782190421598523?s=46
ついに３枚のポスターが繋がって、団地が！
📀デカローグ10 ある希望に関する物語の感想
アフタートークかあったのでそのことも追記できるといいなぁ。
【おまけ】ベルリンの天使ガンツ
＼プログラムE舞台映像、公開🎥／
【#デカローグ】
— 新国立劇場の演劇 (@nntt_engeki) 2024年7月1日
＼プログラムE舞台映像、公開🎥／#伊達暁 さん、#万里紗 さん、#宮崎秋人 さんらが出演するデカローグ９「ある孤独に関する物語」#竪山隼太 さん、#石母田史朗 さんらが出演するデカローグ１０「ある希望に関する物語」
の舞台映像を少しだけ公開✨（演出：#小川絵梨子）… pic.twitter.com/ifFgobq0cP
＼プログラムD舞台映像、公開🎥／
【#デカローグ】
— 新国立劇場の演劇 (@nntt_engeki) 2024年7月1日
＼プログラムD舞台映像、公開🎥／ #吉田美月喜 さん、#章平 さん、#津田真澄 さんらが出演するデカローグ７「ある告白に関する物語」 #高田聖子 さん、#岡本玲 さん、#大滝寛 さんらが出演するデカローグ８「ある過去に関する物語」
の舞台映像を少しだけ公開✨… pic.twitter.com/sKwMCfNOiK
