ほらほらコーヒーが冷めちゃってるよ 2

好きな人に伝えたいことはできる限り直接伝えます。都々逸作っています。浦和レッズと演劇と映画と音楽が大好き! 田島亮(・中嶋将人)、成河、亀田佳明、イキウメと浜田信也。演出家・藤田俊太郎を応援しています。小林賢太郎・片桐仁、ラーメンズは永遠に好き。B'z、BrandonBoyd&Incubus、JasonMraz、大橋トリオ、Eddie Redmayne

『デカローグ9・10』宮崎秋人×竪山隼太

「どの公演だってもちろんそうしてますが今回演じる『アルトゥル』は今までやってきた全演劇ぶち込んで作ってます。今の自分の名刺代わりになる作品。」 隼太くん 

新国立劇場『デカローグ9・10』宮崎秋人さん、竪山隼太さん対談 感激観劇レポ|おけぴネット 

『デカローグ9』:性的不能と宣告された夫は妻に事実を告げる。夫を励ます妻だが実は妻には既に若い恋人がいた。
竪山:秋人くんはハンカの不倫相手として登場するのですが、そのマリウシュがまた愛おしいんです。ずっと「ハンカが好き」しか言っていないようなマリウシュなんだけど、彼はただただ真剣に、必死にそう思っているんです。滑稽と言ってしまったらちょっと簡単すぎるような、なんとも言えない愛おしさがあふれるんです
宮崎:マリウシュはとにかくハンカが好き! この話の中では拒絶されっぱなしで、ハンカはそもそもマリウシュのなにが良かったのか?と思われるかもしれませんが(笑)、きっと愛し合っていた時期もある。ただ片思いしてつきまとう人ではなく、惹かれ合った二人だという裏付けが滲むような人物にしたいと思っています。

『デカローグ10』:父の死により久しぶりに再会した兄弟は、父の遺品によって予期せぬ事件に巻き込まれていく。
竪山:僕も最初に映画を観たときは「希望」?となりました。でも、1から順に追っていくと、やっぱりそうなのかなという気も。受け継ぐとか夢とか信じるとか、言葉にしたらちょっと気恥ずかしいようなことを、「希望に関する物語」とするところがいいなと思っています。あと、10のラストシーンはキェシロフスキ監督の最初の原作シナリオと、そして撮影現場できっと変わっていったんだろうなという映像版シナリオなどでいくつかのバージョンがあるのですが、今回はいい塩梅でミックスされています。僕は今回のラストがすごく好きです。最終的にどうなるのかはわかりませんが、ご期待ください。

私も『デカローグ10』がラストなのが本当にいい。笑っておわって、明日へいく。

 

🎥『デカローグ』フィナーレを飾るプログラム D・E上演へ 映画界からコメントも到着 - ぴあエンタメ情報 https://lp.p.pia.jp/article/news/372621/index.html 

■石川慶さん(映画監督)
すごいものを見た。
あんなに何度も見ている作品なのに、すべての話に新しい発見があった。 余分な枝葉が削ぎ落とされて、映像以上にテーマが可視化されている。
ああ、これが演劇の力なのだ、と。
舞台上にごろっと提示されたそのテーマは、今日本で生きる僕らの生き方そのものを問うているように感じた。

■港岳彦さん(脚本家)
キェシロフスキの『デカローグ』は啓示だった。巨大団地に暮らす名もなき人々の暮らしを凝視することで、神や愛や欲望、罪や法や社会、つまり世界を語ることができるのだと教えてくれた。
今、あの10篇の物語が、洗練を極めるミニマムな舞台芸術にみごと転生したことに感動している。
原作が駆使した暗喩や象徴を明瞭に絵解きして再構築した舞台装置の妙。原作が海外の作品であることを忘れさせる演者たちの真実味。
この物語群は劇場から世界へと、確かに広がっている。