この映画も「映画っていいな」と思った作品でした。作り手側の愛が伝わってくる、丁寧に作られた作品。凄く重い話なんだけど、幸せな気持ちになれました。とにかく、最強の家族を演じた小日向さん（父）と加瀬くん（兄）と岡田くん（弟）が最強なんだな。彼らの他にあの最強の家族はいないと思うくらいです。
家族の愛は重力を超える。
父が「怖いものはない」と言った言葉の意味がわかったとき、愕然として、そしてこの父はなんて大きな愛がある人なんだって心が裂けそうになりました。兄も弟にコンプレックスを持っているかと思いきや、実は弟を守っている愛の深い人で。弟は心のなかにある悲しみに苦しめられている。
レイプという重力。サーカスで綱渡りするピエロのように楽しそうな顔をしていれば重力なんて関係ない。重力とピエロ、家族とか遺伝子とか犯罪性、過去の事件とか現在の事件とか・・全部がリンクしたとき、宙に浮かぶ気持ちになりました。
そんな映画です。おすすめ！
春が、二階から落ちてきた。
ふわりと落ちてくる春くんを見ずに夏には行けないと思います（笑）
森淳一監督。相沢友子企画・脚本。『連続して起こる放火事件と、現場近くに必ず残される奇妙な落書き。その謎は、幸せそうに暮らす奥野一家の24年前の哀しい過去へと繋がっていく…。遺伝子研究をする兄・泉水（加瀬亮）、落書き消しをする弟・春（岡田将生）、そして病いと闘う父（小日向文世）――強い絆で結ばれた家族の決断とは？ 常識を超えた大きな愛に心で泣く、感動ミステリー。伊坂幸太郎の大ベストセラー同名小説が原作にした、家族の愛と謎の物語。アスミック・エースとROBOTによる、初の共同企画＆製作作品。』（cinemacafeより）
「Sometimes-B.C.-」のPV。岡田クンが美しすぎて切なくなります。
