01月 お題【妻】【昼】【登】【笑】【寝】
【笑】「冗談言い合う笑いが続き 夜は短く過ぎてゆく」 ←(佳)
創立70周年記念誌上歌会 お題は【同】【動】【生】【通】【賑】【遊】
【同】「揃いのカップの片方欠けて 勘がはたらく別れ時」 ←(佳)
【生】「一生懸命ペダルを踏んで 何かを変えたい汗をかく」 ←(地)【三才】
【通】「思い通りにいかない恋に サイコロころがしたい夕べ」 ←(佳)
03月 【春を遊ぶ】
「並んで歩ける今日からふたり 歌うよに吹く風も春」←「春を遊ぶ」で飾ってもらった作品。
04月 お題【半】【仲】【曲】【次】【立】
【半】「今日の休みは予定もなくて 半熟たまごをつついてる」 ←(佳)
【半】「体半分出ている孫を 見ないふりするかくれんぼ」 ←(佳)
【仲】「仲間で囲んだ鉄板焼の 音に匂いに手が伸びる」 ←(客)
【立】「ふらり立ち寄りため息ひとつ 置いて帰れる店がある」 ←(地)【三才】
05月 お題【こ・い・う・た(折込)】【歩】【深】【伸】【一】
【歩】「散歩する道いつもの小径 口笛吹き吹き夏へゆく」 ←(佳)
【深】「深く刻んだ額のしわが 語る親父の生きた道」 ←(客)
【一】「四季の移ろい露天で愛でる 日本の贅沢ひとり占め」 ←(佳)
06月 お題【言】【勝】【安】【山】【迷】
【安】「心に安らぐ時間をくれる そんなあなたの腕枕」 ←(佳)
【山】「景色まるごと花束みたい バスから広がる山つつじ」 ←(人)【三才】
【迷】「出だしの文句が決められなくて 白いまんまのラブレター」←(佳)
【迷】「ケーキ切り分けおおきなほうを 迷わずのっけてくれる母」←(秀)
【迷】「雨に光ったあじさい一つ カメラが迷っている角度」 ←(天)【三才】
07月 お題【誤】【林】【開】【満】【国】
【誤】「誤解とけずに受話器を置いた 雨が心を責める夜」 ←(佳)
【誤】「波が裸足の爪先ふれて 二人の誤解も消してゆく」 ←(佳)
【国】「あきらめ悪くて飲まれて飲んで 国道歩いた雨の中」 ←(佳)
【国】「お国訛りにふと振り向けば あの日のやさしい空に会う」 ←(天)【三才】
08月 圓朝まつり お題【家】【中】 当日席題は【花火】
【家】「定年今日から違った朝を 迎えて涼しい蝉時雨」 ←(秀)
【中】「いつもの「おはよう」背中で受けて 坂を転がる風も夏」 ←(客)
09月 お題【中】【風】【千】【波】【虫】
【中】「晴れた日たわわに実った秋を 口にふくんだぶどう園」 ←(佳)
【風】「ゆらめく炎が時折風を 起こしてふたりを繋ぐ夜」 ←(佳)
【風】「雨が上がって回転木馬 ゆっくりやさしい風を生む」 ←(秀)
【波】「風と陽ざしが奏でる波の 音に心を遊ばせる」 ←(佳)
【波】「波のプリズム眩しい雲に 今年はふたりで来れた海」 ←(人)【三才】
10月 お題【行】【割】【式】【軍】【門】
【行】「迷子の子猫が行ったり来たり 枯れ葉が輪になる風の庭」 ←(地)【三才】
【割】「別れの手紙を千切った空に 生まれたばかりの雲がある」 ←(地)【三才】
【式】「ドラマないまま金婚式を 迎えて今日も茶がうまい」 ←(佳)←実はこれリズムが間違えています。
【式】「一人ひとりを浮かべて悩む 祝いの座席の前後ろ」 ←(佳)
【門】「アルバム開くと挿絵のように いつも家族と写る門」 ←(佳)
11月 お題【常】【酔】【入】【近】【明日】
【酔】「遠い灯りを並んで見てる ふたりを酔わせる旅の宿」 ←(佳)
【近】「赤くあれほど賑やかだった 山に近づく白い冬」 ←(佳)
【近】「小春日和にまどろみかけた 子犬に近づく風がキス」 ←(地)【三才】
↑ 2008年の作品です。今年はこれらより成長しているでしょうか?