2006年の3月から始めた都々逸です。以下は2007年の作品です。お暇な方は、ぜひ読んでみてくださいませ。
01月 お題【飛】【飲】【問】【道】【紙】
【飛】「窓に耳つけ知る雨の音 今日を飛びこえたい想い」 ←(客)
【飲】「今日を逃れてネオンに沈む 飲ん兵衛カラスと明日を待つ」 ←(佳)
【飲】「言いたい言葉を飲み込む背広 ひとりベンチで昼ごはん」 ←(佳)
【紙】「湯上がりスッピンビールをあけて 今夜も新聞斜め読み」 ←(秀)
【新春吟】『海の風吹く場所にはいつも 笑顔たやさぬ母がいる」
02月 お題【打】【命】【幕】【伝】【里】
【命】「命かけてたあの日のぼくら ゆびきりげんまん夕まぐれ」 ←(佳)
【命】「小さな命の大きな重み 地球は命で満ちている」 ←(佳)
【幕】「ビルをかけ抜け口笛鳴らし 春のカーテン開ける風」 ←(佳)
【里】「長い歴史が絶えずに息吹き 人と未来へ巴里の街」 ←(客)
04月 お題【湯】【囲】【土】【豊】【先】
【先】「逢いにゆきたい電話の先の あなたの時間に少しだけ」 ←(人)【三才】
【夢】「夢の中ではいつでも王女 野原は豪華なカーペット」
【夢】「ひとつのボールが世界をつなぐ サッカー少年夢を追う」
06月 お題【産】【昇】【腕】【咲】【嫌】
【産】「産まれたばかりの青葉を揺らす 風はやさしく夏へゆく」 ←(佳)
【昇】「のぼる湯煙り誰かの声を 心地よく聞く露天風呂」 ←(佳)
【昇】「上昇気流に乗らないように 風をつかんで飛ぶ気球」 ←(佳)
【昇】「疲れた体を湯に沈ませて シャボンみたいに軽くなる」 ←(客)
【腕】「嬉しく寂しいバージンロード 父の腕から旅立つ日」 ←(佳)
【腕】「音は雨だけふたりっきりの 時間を止めてる腕枕」 ←(天)【三才】
07月 お題【時】【海】【退】【余】【馬】
【海】「集めた貝殻ふたりで飾る 忘れたくないあの時間」 ←(秀)
【退】「父の定年昨日と違う 朝がはじまる蝉しぐれ」 ←(客)
08月 圓朝まつり 【語】【語】【感謝】
【語】「汗が滴る笑顔が光る 涙も眩しい甲子園」 ←(佳)
【語】「生まれてくる子に恋物語 伝え思い出膨らます」 ←(佳)
【感謝】「開く弁当大好物の おかずに力が湧いてくる」 ←(客)
09月 お題【宿】【上】【聞】【逃】【冷】
【上】「この坂上ってこの坂下りた 日々を見送る石畳」 ←(佳)
【上】「空を仰いだ観音様も 気持ちよさそに深呼吸」 ←(秀)
【聞】「秋の夜長に会話も消えて 新聞ひろげて爪を切る」 ←(佳)
【冷】「冷たい番茶でいただくおはぎ 夏の名残りの彼岸花」 ←(佳)
【冷】「ツンと湯上がり髪濡れたまま 秋を吸いこむ澄んだ夜」 ←(秀)
10月 お題【男】【車】【島】【バー】【祭】
【車】「ちょっとそこまで気づけば遠く 自転車その日の風まかせ」 ←(佳)
【車】「車横目に風受ける頬 お尻浮かせてこいでゆく」 ←(客)
【島】「自由気ままに眠って起きて 体内時計の島暮らし」 ←(秀)
【祭】「息をころして金魚をすくう 子ども以上に熱くなる」 ←(佳)
11月 創立70周年歌会 お題【姿】【礼】【小】【木】【木】
【小】 『二人の小さな共通点を 心にメモする片想い』 ←(佳)
読んでくださった方、お疲れさまでしたーーー。ありがとうございます。
私は犬派なんですが、歌になるのは猫ちゃんなんですよねぇ。なんでかな〜。