新型コロナウイルス(COVID-19)の影響下で5月も誌上歌会でした。
いつも書いていますが、都々逸は七・七・七・五のリズムで詠む短詩で、そのリズムを並べるだけでなく、更に分解して初句の七は「三・四」(四・四可)、二句の七は「四・三」(二・五可)、三句の七は三・四」(四・四可)で、五で止めになります。その月の課題ひとつに対してひとり3章までの作品を提出。そして、それを選者が【佳作】(約20作品)、【七秀】(7作品)、【五客】(5作品)、【三才】(「人」「地」「天」)とランク付けして選びます。
令和3年(2021)5月のお題は、「飾」「絶」「畳」「地」「布」
入選したのは以下の5章。各題で1章ずつ選ばれました。
宿題「飾」
★足りない言葉を言葉で飾ることよりぎゅうと抱きしめて ←(佳)
宿題「絶」
★絶交翌日すぐ仲直りできる無邪気な距離がいい ←(佳)
宿題「畳」
★慣れない正座も水羊羹を待って畳でかしこまる ←(秀)
宿題「地」
★木々の緑が生み出す風と地球に踏み込むスニーカー ←(佳)
席題「布」
★あの日あの時着た思い出がパッチワークでよみがえる ←(秀)