ほらほらコーヒーが冷めちゃってるよ 2

好きな人に伝えたいことはできる限り直接伝えます。都々逸作っています。浦和レッズと演劇と映画と音楽が大好き! 田島亮(・中嶋将人)、成河、亀田佳明、イキウメと浜田信也。演出家・藤田俊太郎を応援しています。小林賢太郎・片桐仁、ラーメンズは永遠に好き。B'z、BrandonBoyd&Incubus、JasonMraz、大橋トリオ、Eddie Redmayne

726『走れメロス』★★★★☆ 

726の前作「夏目漱石の『こころ』」がとても評判がよかったので新作を観に行きました。
『メロスはいない。身代りに親友の命を預けて妹の結婚式を挙げに行った。もちろん3日後には戻って、親友を助け、死刑になる。そういう約束。帰りを待つ親友セリヌンティウスには弟子と恋人がいる。そして、この約束を取り付けた国王には近臣と妾がいる。それだけ。』
これはメロスの身代わりとなり牢に捉えられているセリヌンティウスのメロスを待つ間の物語でした。メロスが出てこない『走れメロス』、とても面白かった。メロスもメロスの心の中も出てこない友情物語があってもいいね。誰もが知っている物語なんだけど、ちゃんと読んだ記憶はない。獄中をともにしたテレマコスのこととか全然(笑)←読み直そう。たしか『オレステス』を観たとき、買った記憶はあるんだけど(笑)
テレマコスとの会話、弟子フィロスとの会話から物語の背景がわかります。セリヌンティウスの性格もどんどんあからさまになっていきます。面白い!石工をしているセリヌンティウスと王様の関係もよかった。なんか・・義父のようでもあって。←これでは2時間ドラマだね。
あっ衣装とか気になってしまうのは、私が小劇団初心者だからなのかも・・出てきたディオンの袖のレースのほつれが気になっちゃって気になっちゃって・・そうしたら次に出てきたときになかったので誰か気づいたのねぇ。でもでも、衣装以外はよかった(王様の衣装は面白いんだけど、サテュラとか・・ちょっと・・せめて髪のゴムとって・・)。
とても狭い舞台をパイプを使い広く奥行きのある舞台にした美術や照明、音響(音楽はありません)、そして何より氷を使った演出がよかった〜。セリヌンティウスが大理石(氷)を削る音が激しく葛藤してました。今夜死ぬために走るメロス、約束のために走るメロス、誇り高い友メロスのために大理石を削る。メロスになりたいのか?
あっ・・セリヌンティウスの靴底の文字はわざとかな・・牢屋の壁の落書きと同じようだったし・・。
アフタートークも楽しかったです。観に行ってよかった。 明日までです。
 今日は2本とも文芸作品(カフカと太宰)、そして鉄パイプ、(そして生きる意味を考える)でした。
 DVD買いました(1800円)。726の鬼塚俊秀くんと西地修哉くん、これからも見続けていこうと決めました。
今度は、テレマコス永塚くんがいる「とくお組」も観てみたいなーー。(今日のトークショーには徳尾さんがゲストでした)