3月に観た『カチューシャの人（再演）』の演出が面白かったので、タイニイアリスに行ってきました。
作・演出/鳥越永士郎『連鎖していく日常 どこまでも続く２人の世界 ２１通りの会話の果てに新しい景色が見えてくる -高校生達が贈る青春会話劇-』http://kettama.web.fc2.com/next.html
『そういえばさ、この話って知ってる？』
爽やかなフライヤーだったのですが、観終わってから改めて見ると・・「あの話」は甘酸っぱく「あの話」がなんだか切ない。２１通りの会話（２人芝居）で繋げていく演出がおもしろかったです。舞台美術はなにもなく６人が円陣で座れるほどの白いシートのみ。
はじめに知らされたある事は、それは高校生の彼らには（大人にもだけど）かなりヘビーな事実だったけれど、観ながら『青い夏、エピローグ』というタイトルにぴったりだなぁと思いました。でもそれは「青春のエピローグ」であり、大人になっていくひとりひとりのプロローグでもありました。おもしろかったです。私はそのことの謎解きをする気持ちで観ていました。彼（彼ら）のさりげない会話に悪意はあったのか・・・。 先生は、先生の最後の砦となっていただろう一人の生徒と繋がっていた細い糸が切れたとき・・
ほんとうに背中を押したひとがいたのか、追いつめられていてそういう気がしたのか・・・。
あっ・・開演前に気になっていた空調の音は、開演と同時に小さくなったので台詞もしっかり聞きとれました。
