ほらほらコーヒーが冷めちゃってるよ 2

好きな人に伝えたいことはできる限り直接伝えます。都々逸作っています。浦和レッズと演劇と映画と音楽が大好き! 田島亮(・中嶋将人)、成河、亀田佳明、イキウメと浜田信也。演出家・藤田俊太郎を応援しています。小林賢太郎・片桐仁、ラーメンズは永遠に好き。B'z、BrandonBoyd&Incubus、JasonMraz、大橋トリオ、Eddie Redmayne

さいたまネクスト・シアター『2012年・蒼白の少年少女たちによる「ハムレット」』2回目 千秋楽★★★★★ 

 
  もうこの舞台は観ることができないんだ・・と思ったら、やっぱりもう1回観ておきたいなと。お値段お安いし(笑)昼間暇だし、と行ってきました。
前回は25日 http://d.hatena.ne.jp/Magnoliarida/20120225/1330189092
何から書こう・・(笑)とにかく楽しかったのです。レッズの試合でもないのに、チケットもないのに、埼玉まで行ったのですから。
(3月4、6日 追記)
パンフレットに『今、若者たちの生活から遠い存在と思われている異質の文体の戯曲をわたさなければならないというのは、45年の演出生活でぼくが学んだ本能に近い危機意識のあらわれである。こうして『ハムレット』を若い俳優たちだけでやろう、とぼくたちは選択して、この冒険は始まった。』という蜷川さんの言葉がありました。
蒼白と呼ばれる世代の若者たちへ。伝えていかなければならない“愛と苦悩が充満している演劇”と、その延長線上にある“こまどり姉妹”。こまどり姉妹さんたちは「生きるために歌ってきた」という波瀾万丈な人生を過ごしてきたそうです。そして、歌で国民を癒し、元気づけてきた。今も全国の温泉地や介護老人ボームなどを巡っていることもパンフレットに書いてありました。
そういえば、客席にはこまどり姉妹を観にきたと思われる方が多数いらっしゃいました。多分すごく遠くからいらした方も・・ 私が当日券に並んだときにも、はじめてこういう劇場に来たんだろうな、と思われる居心地悪そうにしているおじさんもいました(^-^)
私はどれだけのことが自分に伝わってきているのかわかりませんが、こまどり姉妹ネクストのメンバーの演技に心をぎゅっと掴まれました。蜷川さんに怒られながら、どこからかで変わったのでしょう。全然蒼白じゃない、メラメラと燃えているのを感じました。数日前に観たときより千秋楽はさらに。
そうなると、新しいことに挑戦したり遠回りを試したりすることもなくなり、経験があるから出来上がりを読めてササッと仕事できちゃっている自分を恥ずかしくなっちゃいました。
 
このハムレットですが、最初に観たときは俳優さんたちが全員ネクストのメンバーだと思いませんでした。だって・・・ポローニアスと墓堀りを演じたのは手打隆盛くんですが、パンフレットを読むまでゴールドの俳優さん?と思ったくらいですから(ほかの舞台でも観ているのですが、まだ顔を覚えていなくて、ごめんなさい)まさか1979年生まれとは!!!(59年生まれと言っても信じちゃうくらい「いるいるこういう部長」的な)楽しいポローニアスに楽しませてもらいました(^O^)
最初に観た25日から千秋楽までの間にいちばん変わったなーと思ったのはフォーティンブラス役の中西晶くん。1992年生まれの大学生だそうで、蒼白ちゃんって感じ(まぁ細い体、細いウエスト・・)の男の子。目立つ役なので、25日にはまだ台詞が演技についていっていない感じが残念だったのですが、千秋楽では俄然よくなっていたんですよーーびっくりするほどな成長ぶりでした。負けん気が強そうでいいです!

プロローグとなる奈落を見せている場面、下をのぞき込んで目立っていたのはこの中西晶くん(たいてい上半身裸)と、やっぱりハムレット川口覚くん。グレーのパーカーを衣装の上に着て大人しくうろついているのですが、姿勢もいいし、品もあるのが上からでもわかる(笑)←ひいき目入っていますか?それとホレイシオの小久保寿人くん(グリーンライン入りジャージで)かな・・。
ホレイシオの小久保寿人くんですが、最初のキャスティング表(1月稽古開始時)を見ると廷臣のヴォルティマンドと墓堀の相棒なんですよ。最初にホレイシオだった松田慎也くんはデンマーク王の亡霊とデンマーク王の弟クローディアス! なんか・・すごくないですか!?
深谷美歩さんのオフィーリアも好きでした。すごくキレイな声!!一途なオフィーリアにピッタリ。
土井睦月子さんのガートルードもよかったなー。ハムレットとのシーンは迫力があり、色気もあり・・「ハムレット」って呼ぶ発音もステキ。土井睦月子さんも最初は旅芸人一座の役者(王の役をする)だったようです。
そうそう!!中西晶くんも最初は旅芸人一座の役者(役名なし)だったのですよ!!!
すごいな、蜷川さん。自信がついて更にがんばる人と、悔しい思いをして更にがんばる人たちのこの先が楽しみ。
 ←1月稽古開始時の配役。 
 
こまどり姉妹じゃない、途中で流れる曲はだれの曲なんだろう。蜷川さんの何かで聞いたことにあるような、ないような歌声。すごい気になるんだけど・・・・・    ←(小椋佳さんのフォークソングですって)
うっかり書くのを忘れていましたが、千秋楽ということでカーテンコールでこまどり姉妹が2曲披露しました。曲名は「(あれ?なんていう曲だっけ・・)」と「岸壁の母」。ネクストのメンバーにまじり、嬉しそうに聞いている蜷川さんが可愛かったなぁ。
 
(さらに追加)しつこいので、そろそろやめますね。
川口覚くんは、昨年この「4人の映画監督による実践的ワークショップ」第4回と第5回に参加したそうです。
http://ameblo.jp/4workshop/entry-11175732253.html
 
『あなたにはあれを越えるハムレットが演じられるでしょうか?』と松枝さん。 努力が実を結んだのね。よかった。
 
この記事を読んで、ますます川口覚くんが愛すべきひととなりました。